大谷翔平は1年だけで“1000億円級”の価値 識者らの見解一致、世界一がもたらした意味
大谷は10年1061億円でド軍入団…契約の97%が後払い
ドジャース・大谷翔平投手はワールドシリーズ第2戦で盗塁した際に左肩を負傷。その後も欠場せずにプレーを続けたが、5日(同6日)に左肩の関節鏡視下手術を受けたことが球団から発表された。投手としての復帰は問題ないとされているが、二刀流への懸念もされている。果たして識者はどう見ているのか。
米ポッドキャスト番組「Foul Territory」は6日(同7日)、自社YouTubeを更新。強打の捕手としてメジャーで19年間プレーしたAJ・ピアジンスキー氏、メジャー9チームでプレーした元捕手のエリック・クラッツ氏、MLBネットワークの元司会者のスコット・ブラウン氏が討論を行った。テーマは、大谷が仮に打者1本に絞っても10年総額7億ドル(約1061億円)の価値があるのかどうかだ。
ブラウン氏は力強く「あると思う」と断言。「彼は年200万ドル(約3億円)。彼の来年の年俸はカイル・ヘンドリクスより低い」とし、この日エンゼルスと1年250万ドル(約3億8000万円)で契約合意したと報じられている右腕を引き合いに出した。ピアジンスキー氏もまた「ドジャースがワールドシリーズを制覇したという意味では、あの契約の価値はある。それに今後また何度も優勝する可能性もあるし」と、1年目で世界一になったことを評価した。
クラッツ氏も2人に同意した。「彼の契約はすでに十分に価値がある。今後一度も投げなくても。彼らはつねにこういう可能性があると分かっていた。彼らは、彼の肘が壊れていることは分かっていた。TJ手術は超簡単で誰もが術後復帰すると言うが、2度目からは全員が復活するわけではない」とし、ドジャースは故障のリスクが分かった上で10年契約を提示したと言及。
その上で「彼らは価値がないと思ったらこの契約をしていない。彼らはすでにワールドシリーズを制覇した。この契約に見合うために、彼が今後2度優勝しなければいけないとは思わない。僕からしたら、今日この段階で、あの契約はすでに価値があった」と、すでに十分すぎる恩恵を大谷がもたらしたと称賛を続けた。
(Full-Count編集部)