13安打7得点快勝も…侍Jに見えた“課題” 苦戦した立ち上がり「アレっていうのはあった」

チェコ戦の指揮を執った侍ジャパン・井端弘和監督【写真:小林靖】
チェコ戦の指揮を執った侍ジャパン・井端弘和監督【写真:小林靖】

チェコ代表に7-1で勝利も…5回までは1-1と接戦

 快勝の一方で課題も見えた。野球日本代表「侍ジャパン」は9日、チェコ代表との強化試合「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2024 日本 vs チェコ」で7-1で勝利した。13安打と打線が繋がったが、4回までは1-1と接戦。井端弘和監督も「バッターも『アレ?』っていうのはあったかなと思うので。初回から序盤から本番ではできれば」と先を見据えた。

 日本シリーズに出場していた選手も合流し、フルメンバーで挑んだチェコ代表との強化試合。初回から高橋宏斗投手(中日)が制球に苦しみ、先制を許す展開となった。打線も走者を出しながら相手先発のパディサックに4回まで4安打1失点に封じ込まれた。

 試合が動いたのは6回。1死満塁で栗原陵矢内野手(ソフトバンク)の勝ち越し犠飛、森下翔太外野手(阪神)の左前適時打で2点を奪う。7回にも辰己涼介外野手(楽天)に3ランが飛び出すなど4点を挙げた。

 井端監督は試合後、「強化試合初戦でヒットがあそこまで出るのは今までなかったのでほっとしています」と安堵の表情を見せた。一方で、序盤の攻撃には課題も「特に初戦はなかなか苦戦すると思いますので。そういった意味では今日みたいな試合展開になりかねない」と兜の緒を締める。

 怪我で当初のメンバーから4人を入れ替え、DeNA、ソフトバンクのナインはシーズン終了から10日で合流。各選手短い時間で調整を強いられている。13日に開幕するプレミア12まで強化試合は残り1試合のみ。「明日は実戦を意識して」。2大会連続の世界一へ、万全の準備をする。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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