豪州初…全米ドラ1逸材が参考にした日本人 受けた衝撃「高校時代によく見ていた」
今夏の全米ドラ1バザーナは高校時代に吉田正尚のトレーニングをチェック
今夏のMLBドラフトで全体1位指名を受けた逸材には参考にした日本人打者の存在があった。豪州代表のトラビス・バザーナ内野手(ガーディアンズ傘下)が11日、「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」に向け、バンテリンドームで練習を行った。13日の開幕戦で野球日本代表「侍ジャパン」と対戦。先発の井上温大投手(巨人)を「研究しているところなんだ」と意欲を燃やす。
身長6フィート(約183センチ)とメジャーリーガーとしては小柄ながら快音を連発する。この日、開幕戦が行われるバンテリンドームで打撃練習を行った。「今日はベストなスイングではなかった」と反省するが、鋭いスイングを披露した。
シドニー出身で豪州の選手としては初の全体1位。米オレゴン大時代は通算打率.360(697打数251安打)、45本塁打165打点、66盗塁をマーク。最終年は打率.407と圧倒的な成績を残し、プロの門を叩いた。バザーナには高校時代から注目している日本人がいた。
「高校時代はヨシダのトレーニングをよく見ていたんだ」。レッドソックスの吉田正尚外野手だった。当時はまだオリックスに在籍していたが、日本人の友人からトレーニング動画を見せてもらったという。吉田も5フィート8インチ(約173センチ)と小柄だが、フルスイングで豪快な打球を飛ばす。「そこですごくインパクトを受けた」と振り返る。
チームでは主に1番を任されている。「将来はワールドシリーズを優勝させる選手になりたい。そして豪州代表のメンバーとしても優勝したい」と意気込む。日本人を参考にした打棒で、若きスターが侍ジャパンに立ち向かう。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)