大谷翔平にフラれたライバル…早くも来季へ“絶望モード” 敵軍メディア「伝えるの辛い」
ジャイアンツの本拠地、サンフランシスコの地元紙が掲載
ドジャースがヤンキースとのワールドシリーズを制し、4年ぶり8度目の世界一に輝いた。来季は大谷翔平投手の二刀流復帰が見込まれるなか、昨年オフに大谷獲得に失敗した同地区のジャイアンツの地元紙は「持っていなかった武器を手に入れることになる」とドジャースの“1強”がさらに顕著になるのではと危惧している。
地元紙「サンフランシスコ・クロニクル」のブルース・ジェンキンス記者が9日(日本時間10日)に「ジャイアンツの悲哀 ドジャースは二刀流のショウヘイ・オオタニとロースターの補強でさらに強くなる可能性がある」との見出しでコラムを掲載。同地区のドジャースが大谷の二刀流復帰と補強でさらに強敵になる可能性に触れている。
記事では以下のように記している。ジャイアンツは今オフシーズンにロースターの変更に最善を尽くすつもりであり、バスター・ポージー新編成本部長が新たな指揮官として信頼されているのは容易に理解できる。しかし、ジャイアンツが手の届かないレベルの選手がいる。いや、ロサンゼルス(ドジャース)以外は、どのチームも手が届かないだろう。
さらに同紙は、大谷がワールドシリーズ第2戦で左肩を脱臼しながらも第3戦以降も試合に出続けたことを紹介。肩を痛め、スイングを乱し、なすすべもない惨めな状態であっても、ショウヘイ・オオタニはファンとドジャースのチームメートたちから、計り知れないほど評価を高めた、と指摘した。
その上で大谷の来季の投手復帰の可能性について言及。エンゼルス時代の6年間で38勝19敗、防御率3.01だったことから、彼はローテーションの中心選手として輝く可能性が高い。なぜなら、彼は常に並外れた投球をしてきたからだ、と説明。今季はナ・リーグ西地区でジャイアンツに18ゲーム差をつけていたが、昨シーズンを通して、持っていなかった武器を手に入れることになる、と大谷の投手復帰の影響力の高さを伝えた。
ド軍のFA選手は再契約…アダメス、ソトや佐々木朗希も!?
同記者は「ジャイアンツファンが何を考えているかはわかっているし、私たちもこんなことを伝えるのは辛い。だが来シーズン、ドジャースがあらゆる面でさらに強くなって戻ってくる可能性はかなり高い」と早くも“白旗モード”。今季、大谷に次ぐナ・リーグ2位の112打点をあげ、フリーエージェント(FA)となっているブルワーズのウィリー・アダメス内野手は、ドジャース移籍が有力候補とされている。また、ヤンキースからFAのフアン・ソト外野手も獲得に動く可能性にも触れている。
さらにはNPBのロッテは、佐々木朗希投手のメジャーリーグ(MLB)球団への移籍に向けた手続きを開始することにしたと発表した。ここでもドジャースが移籍先の有力候補とされている。同紙では佐々木について、今月で23歳を迎え、高校時代からスカウトたちの注目の的となっている彼の速球は時速103マイル(約165.8キロ)を記録する。鋭いスライダーとスプリッターを駆使し、マウンド上での存在感は一度見たら忘れられないと言われている、と紹介している。
世界一になったドジャースからはテオスカー・ヘルナンデス、エンリケ・ヘルナンデスの両外野手ら複数の選手がFAとなっているが、同メディアは、優先順位や契約上の問題はさておき、彼らがこのチームを離れたいと思うなんて、あり得ないだろうとしている。
ドジャースは昨年オフ、FAとなっていた大谷と10年総額7億ドル(約1076億円)の契約を結んだ。ジャイアンツも同額規模のオファーを出していたが、結果的にはフラれ、プレーオフ進出すら叶わなかった。ドジャースは来季もさらに戦力アップが見込まれるだけに、ジャイアンツの地元メディアが早くも来季を悲嘆するのは、無理もなさそうだ。
(Full-Count編集部)