ド軍退団で低迷「出世を阻んだ」 年3度の“事実上の戦力外”…米国出て掴んだ1.5億円
元ド軍の韓国系3世、ホワイトがKBO移籍…米報道
韓国プロ野球(KBO)のSSGランダースが、かつてドジャースでもプレー経験のあるミッチ・ホワイト投手と契約合意したと米メディアが報じた。今季3球団でプレーした29歳は1年100万ドル(約1億5400万円)の契約とされている。
米移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」のマーク・ポリシュク記者は15日(日本時間16日)に「ミッチ・ホワイト投手がKBOリーグのSSGランダーズと契約」とのタイトルで記事を掲載。「SSGランダースは、右投手のミッチ・ホワイトが、球団と1年100万ドル(約1億5400万円)の契約に合意したと発表した。ホワイトは6月にブルワーズの40人ロースターから外された後、シーズン終了時にマイナーリーグのフリーエージェントになることを選択していた」と報じた。
29歳のホワイトはドジャース1年目の2020年に2試合に登板し、計3回ながら1勝をマークした。先発、中継ぎともにこなす右腕で記事では「3Aとメジャーの間で頻繁に行き来させた」として、最終的に2022年のトレードデッドラインでブルージェイズにトレードしたと言及した。ドジャースでは通算105回2/3を投げ、防御率3.58の結果を残していた。
しかし、ドジャース退団後には苦難の道が待っていた。移籍先のブルージェイズでは結果を残せなかったとして「見たところ、この取引はホワイトの出世を阻んだようで、ドジャース組織を離れて以来、MLBの打者に対してひどく苦戦した。彼は2022年シーズンの残り期間、ブルージェイズでは43(投球)回で防御率7.74を記録し、2023年の開幕日以降は36回1/3で防御率7.18となった」と成績を紹介。2024年には3度のDFA(40人枠から外す措置)を経験し、ブルージェイズ、ジャイアンツ、ブルワーズとプレー先を転々とした。3球団で計13試合の登板で1勝1敗、防御率7.23だった。
「ホワイトはこの冬にメジャーリーグのチームから(契約で約束された金額の全額を受け取れる)保証契約を得られる可能性が高いわけではなかったため、韓国への移籍はホワイト(12月に30歳になる)にとって7桁(100万ドル単位)の年俸を確定させる機会を与えることになった。ホワイトが北米野球にかなり早く復帰することに興味があるのなら、ランダーズで好成績を収められれば、来オフシーズンにMLBチームにとって再び注目の存在になるかもしれない」と韓国での挽回次第でメジャー復帰できる可能性も伝えていた。
球団公式サイトによればホワイトは母親と祖父母が韓国人で、韓国系3世だという。“縁”のある韓国リーグで躍動できるのか、注目される。
(Full-Count編集部)