イチローが満票選出でなければ「国際問題」 野球殿堂の「恥」…米記者が“警鐘”

マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏【写真:Getty Images】
マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏【写真:Getty Images】

米名物記者が主張…イチローに「投票しない理由などあるだろうか」

 米野球殿堂は18日(日本時間19日)、2025年の米殿堂入り候補者28人を発表。マリナーズで会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏が新たに加わった。初年度での殿堂入りは有力で、史上2人目の満票選出なるかが焦点になっている。米メディアは満票でなければ「恥ずかしいという話だけでは済まされない」と主張している。

 米紙「ニューヨーク・タイムズ」は名物記者ジェイソン・スターク氏による記事を「イチローが満票を獲得できない理由はある?」との見出しで掲載。「イチロー・スズキの場合、野球記者はどう決断するのだろうか?」などと伝えた。

 過去に満票選出されたのは、2019年のマリアーノ・リベラのみ。記事は今年1月に選出されたエイドリアン・ベルトレについて「満票受賞できる可能性があると感じていたが、19票も逃したのだ」と指摘し、デレク・ジーターは1票、ケン・グリフィーJr.は3票足りなかったことに言及した。

 記事は「誰もがイチローは殿堂入り選手だと知っている」とした上で、「(全米野球記者協会の記者は)しっかりしてくれ。2大陸で通算4367安打をマークした男に投票しない理由などないだろう」と訴えた。さらに「10年連続200安打&ゴールドグラブ賞を受賞した唯一の選手に対して、投票しない説得力のある理由などあるだろうか? 5年連続ですら、誰も見たことがない」と強調した。

 そして、「イチローが満票で殿堂入りしなければ、恥ずかしいという話だけでは済まされない。実質的に、国際問題が待ち構えているのだ」とも述べている。

 米野球殿堂入りは、メジャーで10年以上プレーした選手が引退から5年で資格を得る。全米野球記者協会に10年以上連続で所属する記者による投票で決定。有資格者から最大10人まで投票でき、全投票数の75パーセント以上を集めると受賞となる。発表は2025年1月21日。果たしてどんな結果になるだろうか。

(Full-Count編集部)

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