“戦力外”の大谷元相棒、新天地でも厳しい立場 また放出の可能性も…米指摘
エンゼルスのサイスがカブスに金銭トレードで移籍
エンゼルスは20日(日本時間21日)、マット・サイス捕手が金銭トレードでカブスに移籍したと発表した。今季は打率.204、2本塁打で、エンゼルスもベテラン捕手を獲得したため厳しい立場となっていた。しかし、カブスに移籍しても同じような立場になるかもしれないと、米メディアが予測している。
サイスは2016年ドラフト1巡目(全体16位)でエンゼルスに入団。大谷翔平投手(現ドジャース)とも何度もコンビを組んだ。2023年は自己最多となる94試合に出場して9本塁打、31打点をマーク。今季は打率.204、2本塁打16打点、OPS.622だった。
打撃での成績に加え、エンゼルスはローガン・オハッピー捕手が20本塁打を放つなどチームの中心になりつつある。また、今オフは35歳で実績のあるトラビス・ダーノー捕手を2年契約で獲得しており、サイスの立ち位置は3番目以降だった。
米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」のダラッグ・マクドナルド記者は、「最近はローガン・オハッピーの控え捕手を務めていたが、エンゼルスは(サイスとの)決別を決めたようだ。ブレーブスをFAとなったトラビス・ダーノーを獲得したことにより、第3捕手に降格した。オプションが切れていたので、今回のDFAに繋がった」と放出の理由を指摘した。
移籍先のカブスでは、40人枠に入っている捕手はミゲル・アマヤのみ。同サイトは「カブスが補強したことは理にかなっている」としながらも、カブスがFA市場にいるダニー・ジャンセン(レッドソックスFA)、カイル・ヒガシオカ(パドレスFA)、カーソン・ケリー(レンジャーズFA)らを獲得する可能性もあることを挙げた。
そうなれば、またサイスは3番手以降という立ち位置に戻ってしまう。同サイトは「彼らが今オフより優れた捕手を獲得し、サイスをウェーバー経由で放出する可能性はある」と指摘されている。
(Full-Count編集部)