大谷翔平をたった1000億円で ロバーツ監督語る“無形の効果”…実現可能にしたLAの熱量
ドジャースは2013年から観客動員数メジャー1位
ドジャース・大谷翔平投手は21日(日本時間22日)、全米野球記者協会(BBWAA)が選出する今季ナ・リーグの最優秀選手(MVP)を受賞した。自身2年連続3度目、指名打者では史上初の快挙を成し遂げた。一方でドジャースのデーブ・ロバーツ監督はこの日、大学のイベントに出席。大谷がもたらした“価値”について言及した。
ロバーツ監督はアスレチックスのマーク・コッツェイ監督とともに、南カリフォルニア大学主催の「スポーツ・ビジネス・サミット2024」に登壇した。「ドジャースがロサンゼルスに移転してから、ロサンゼルスに深く根付いているんだ。彼らはとても情熱的だ」とファンの熱量について目を丸くした。
続けて「毎晩(ロサンゼルス)住民のテレビに映っていることをつい忘れてしまうんだ。午後7時になったらテレビをつけているだろうし、球場にも足を運んでくれる。彼らは本物なんだ。(彼らの存在が)収益に繋がっていることは明らかだ」。そして「それが(大谷を獲得できた)大きな理由だ。結果的に私たちは十分に払わずに、ショウヘイを獲得してしまった。日本やアジアで新規ファン層を獲得できたことはMLB、そしてドジャースの助けになった。だから、ファンの存在は(ドジャースの)全てだ」と、大谷獲得のファンが貢献したことを称えた。
ドジャースはコロナ禍でシーズン短縮された2020年を除き、2013年から観客動員数1位を維持している。熱量の高いファンが数多く詰めかけることで球団が潤い、ドジャースの総年俸は毎年球界上位に入っている。昨年12月に大谷とスポーツ史上最高額の10年総額7億ドル(約1080億円)で契約できたのも、ロバーツ監督はファンのおかげでと見ているようだ。
(Full-Count編集部)