トラウトに迫られる決断 3年連続で故障離脱…“聖域”剥奪の可能性も「健康に影響が」
トラウトはリーグ最速10号も左膝の半月板損傷で長期離脱
エンゼルスのマイク・トラウト外野手は今季自己最少の29試合出場にとどまった。左膝の負傷で長期離脱し、チームも99敗と大きく低迷。来年34歳を迎えるスターの今後を、米メディアが占っている。
米ポッドキャスト「Foul Territory」にリモート出演したスポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のエンゼルス番サム・ブラム記者が、トラウトについて言及。これまでセンターを主戦場としてきたが、「左翼と右翼を少し守らせるだろうし、DHもこれまでよりも多くなるかもしれない」と分析した。
もっとも、DH起用については「トラウトに会ったことがあれば分かるだろうが彼は絶えず動いている人で、ダグアウトでただ座っていることができない。彼ら(フロント陣)が心配しているのは(DHをさせると)ケージで打ちすぎて、もしかすると健康に影響が出ることだ」と、性格上、守備をしないことがマイナスになる可能性もあるという。
今季はリーグ最速で10号に到達しながらも、4月30日(同5月1日)に左膝の半月板損傷の手術を受けて離脱。リハビリを経て7月23日(同24日)に3Aの試合に出場したが、痛みが再発してメジャー復帰はかなわずに終わった。健康面を考えればDH起用に動きそうだが、エンゼルスはこのオフに元本塁打王のホルヘ・ソレア外野手を獲得しており、ソレアをDHに据える意向と見られる。
また、チームは確たるセンターも不在。それゆえ、ブラム氏は「なので彼は中堅を守るだろうし、左翼と右翼も少し守るだろう」とした。一方で「これまでと違って、彼には必ずしも決まったポジションがあることにはならない。来年は彼が正中堅手になるということにはならないだろう。少し(他のポジションも)混じってくることになる。彼は健康な状態に戻っていて、普段オフにしていること(トレーニング内容)ができていると聞いている」と、状態の良さにも言及した。
2010年代最強選手として、MVP受賞3度を誇る“生きるレジェンド”。低迷が続くチームにあって、果たして復活した姿を見せ、再び牽引できるだろうか。
(Full-Count編集部)