藤浪晋太郎、異国でも変わらぬ苦悩「10-4-5」 敏腕代理人は自信も…直面する“現実”
プエルトリコで武者修行も…10四球、4死球、5暴投はワースト
メジャー復帰へ厳しい船出となっている。メッツからFAとなり、プエルトリコのウインターリーグに参加しているカロリーナの藤浪晋太郎投手は、30日(日本時間12月1日)を終えて4試合に先発し、防御率3.86をマーク。一方で与四球数10はリーグ最多。課題の制球難は改善の兆しが見られていない。
9日(同10日)に初先発し、3回2安打1失点、無四球3奪三振の好投。16日(同17日)は4回4安打3失点(自責2)で6奪三振、22日(同23日)は3回1/3を投げて1安打、無失点、2奪三振とゼロ封じた一方で6四球と制球を大きく乱した。そして29日(同30日)の4先発目は荒れに荒れた一戦に。
序盤からストライクが入らず、初回の先頭打者に死球を与えると、直後に暴投。どうにか無失点に抑えたものの、2回にも死球で走者を出し、連打を浴びて失点。1死満塁からは暴投で2点目を失うと、この日3つ目の四球を与えたところでナインと監督がマウンドへ。“強制降板”となり、1回1/3を2失点、5四死球という結果だった。
ここまで4試合に登板し、11回1/3を投げて10四球、4死球、5暴投はいずれもリーグワースト。初めて挑む異国での環境が影響している可能性もあるが、長年の課題となっているコントロールで大きく苦戦している。
藤浪は昨年、メッツと1年335万ドル(約5億1700万円)プラス出来高で契約を結んだものの、メジャー昇格できずに1年を終えた。マイナーでも33試合に登板して防御率5.94。それでも、代理人を務めるスコット・ボラス氏は11月に取材に応じ、「健康だし、腕も問題ない。投球を見て、興味を持ってくれる球団が出てくることを期待している。どのチームも彼がブルペンとして投げられることを知っている」と自信をのぞかせた。果たして“武者修行”の末にメジャー球団から声がかかるときが来るだろうか。