去就定まらぬNPB戦士 連覇に貢献したドラ1、1928安打の42歳、電撃退団の197勝右腕

中島宏之、田中将大、岡田明丈(左から)【写真:小林靖、矢口亨、荒川祐史】
中島宏之、田中将大、岡田明丈(左から)【写真:小林靖、矢口亨、荒川祐史】

今季1登板で0勝…日米197勝の田中将大は楽天を退団

 2024年シーズンは、リーグ3位だったDeNAがクライマックスシリーズ、日本シリーズを制して26年ぶり日本一に輝いた。来季に向け、戦力整備を各球団が進める中、12月に入っても去就が決まっていない選手もいる。

 最大の衝撃は田中将大投手。楽天は11月24日に田中と協議の結果、契約保留者名簿に記載しないと発表した。田中自身もYouTubeで「楽天イーグルスと来季の契約を結ばずに新たなチームを探すことに決めました」と説明した。

 今季登板は黒星を喫した9月の1試合。今季の推定年俸2億6000万円から野球協約の減額制限を大幅に超えるダウン提示を受けた。日米通算197勝の36歳は来季どの球団でプレーするだろうか。

 DeNAから戦力外となった大和内野手は、今季42試合出場で打率.247。抜群の守備力を武器に阪神、DeNAで通算1524試合に出場した。この11月で37歳になった名手にチャンスは巡ってくるか。

中島宏之は今季13打数無安打、5年間1軍登板がない岡田明丈

 中島宏之内野手は今オフ、中日を戦力外に。42歳は今季、15試合出場で13打数無安打に終わった。NPBでは西武、オリックス、巨人、中日の4球団でプレーし、通算1928安打をマークしている。

 広島を戦力外になった岡田明丈投手は2015年ドラフト1位で入団。2017年に12勝、2018年に8勝を挙げるなどリーグ優勝に貢献したが、2021年に右肘手術を受け、昨年オフに戦力外に。育成再契約を結び、今年7月に支配下復帰したものの1軍登板はなかった。2020年から5年間1軍登板がない。11月14日のプロ野球12球団合同トライアウトに参加し打者2人を無安打に封じた。

 他にも2022年に59登板で30ホールドを挙げたロッテ・東條大樹投手、昨年72試合に出場した西武・鈴木将平外野手が戦力外に。NPB2軍に参入したオイシックスでプレーした陽岱鋼外野手は合同トライアウトに参加。日本ハム、巨人でプレーし、通算4度ゴールデン・グラブ賞に輝いた37歳は現役続行を明らかにした。朗報は届くだろうか。

(Full-Count編集部)

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