鷹・東浜「野球人生が終わっていく」 現状維持で更改も3勝止まり…契約最終年へ危機感

契約更改に臨んだソフトバンク・東浜巨【写真:飯田航平】
契約更改に臨んだソフトバンク・東浜巨【写真:飯田航平】

12年目の今季は11試合に登板して3勝2敗、防御率3.38

 ソフトバンクの東浜巨投手が5日、みずほPayPayドーム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持でサインをした。年俸の金額は非公表だが、1億5000万円前後と見られる。3年契約2年目の今季は11試合の登板にとどまるなど、悔しい1年となった。

 12年目の今季は11試合に登板して3勝2敗、防御率3.38。7月11日に出場選手登録を抹消されると、復帰まで約2か月半を要した。直近5年で最少の登板数に終わり、「春先、キャンプからいい形で入って、開幕当初は状態もよく、いいスタートを切れたんですけど。夏場以降は状態を落として、1軍に戻れなかった悔しさをすごく感じた1年でした」と振り返った。

 チームは4年ぶりのリーグ優勝を果たした。「非常に頼もしく感じましたし、改めていい選手がたくさんいる、いいチームだなと思いました」と口にしつつも、「個人としては悔しさの方が多くて、なかなか試合を見られない日が多くて。若い選手がどんどん出てきている中で、まだまだ第一線で投げたい、負けていられないという気持ちが強く出てきました」と決意を新たにした。

 さらに「あそこに立てていない悔しさがわいてきて。そこに対して自分のもどかしさというのはずっと感じていったので。苦しかったの一言ですけど。来年1年が僕の野球人生にとって大きな分岐点になる1年だと思うので。まだまだ現役を続けるためにもしっかりとしたものを作っていきたい」と、さらなるレベルアップも誓った。

 ベテランの和田毅投手が引退したことで「僕自身はまだまだそういうところでチームを支え切れていないことが多いので。力不足を痛感していますし。偉大な先輩に1歩でも近づけるように」と語った。

 来年6月に35歳となる。「現実問題、年齢も重ねてきて、今年こういう成績で終わっているので。来年もこのような結果なら自分の野球人生が終わっていくんだろうなという思いは強いです」と危機感も募らせた。

 2022年オフに3年契約を結んだが、2023年は6勝、今季も3勝と結果を残すことができていなかった。球団からは「来年は期待している。まだまだ頑張って欲しい」と伝えられたという。契約最終年となる来季に向け、巻き返しを図る。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY