ソト回避は「遥かに現実的」 ド軍ライバル球団が静観のワケ…レジェンドOBの思惑
ポージー編成本部長がソト争奪戦“不参加”振り返る
今オフのFA市場で目玉とされたフアン・ソト外野手の行先は、メッツに決まった。ドジャースも参戦し、最終的にはヤンキースとメッツの争いで、提示した金額でメッツが上回ったとされている。スポーツ史上最大の契約額となった歴史的争奪戦に、“西の名門”ジャイアンツが不参加だった理由を、編成本部長が語った。
レジェンドOBでもあるバスター・ポージー編成本部長は、参加しなかった理由をポッドキャスト「Giants Talk」で「直感」と明かした。。アーロン・ジャッジ外野手、大谷翔平投手の争奪戦には参戦してきたものの、チームはソトの契約が決まる前にウィリー・アダメス内野手を球団史上最高額となる7年1億8200万ドル(約272億9600万円)で獲得しており、ソトに関しては完全に静観していた。
ポージー氏は「何よりも、直感に基づくものだった」と回想。「数字重視の昨今、おそらくその言葉(直感)は多くの場面で避けられるだろう。しかし、直感を信じるべきだと思う。時には自分が気づいていないこともあると思う。(何かをしている)過程で、言葉にさえならないような手がかりをつかむこともある。自分自身や周りの人々から情報をできるだけ集め、それを元に最良の判断を下すようにしている」と話した。
「NBCスポーツ・ベイエリア」のアレックス・パブロビッチ記者は、ジャイアンツがFA戦線で2位に終わっていることが多いことを挙げ、今オフについては「ジャイアンツはアダメスが遥かに現実的だと考え、ソトが決断を下す前に彼を獲得した」と指摘している。ソトの契約後であれば、ソトを逃した球団もアダメスに興味を示して価格が高騰してしまうため、その前にアダメスを確保する形となった。
ジャイアンツの“頭脳”としてチームを3度のワールドシリーズ制覇に導いたポージー氏。その直感で、2年連続で4位に終わった名門を復活させることはできるのだろうか。
(Full-Count編集部)