絶対的“扇の要”流出で…どうなる鷹の捕手争い 有望株は現ドラ放出、埋まらぬ大穴「924」

ソフトバンク・海野隆司、谷川原健太、嶺井博希(左から)【写真:栗木一考、小林靖】
ソフトバンク・海野隆司、谷川原健太、嶺井博希(左から)【写真:栗木一考、小林靖】

甲斐拓也が巨人へ移籍…若手中心の争いか

 ソフトバンクから国内フリーエージェント(FA)権を行使していた甲斐拓也捕手が巨人への移籍を発表した。ソフトバンク一筋14年。7度のゴールデン・グラブ賞を誇る絶対的な“扇の要”が流出。熾烈な正捕手争いが繰り広げられそうだ。

 甲斐は2010年育成ドラフト6位で大分・楊志館高からソフトバンクに入団。2013年11月に支配下登録をされると、2017年に1軍に定着した。ゴールデン・グラブ賞を7度受賞し、2021年の東京五輪、2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では世界一も経験し、日本球界有数の捕手に成長した。

 今季は119試合に出場して打率.256、5本塁打、43打点をマーク。守備イニング数「924回2/3」は12球団の捕手でも最多だった。昨年オリックスの若月健矢に譲ったパ・リーグ捕手のゴールデングラブ賞も奪還。キャリアハイのシーズンとなった。

 今季終了時点で甲斐を除いた支配下登録の捕手は7人。今季は海野隆司が自己最多の51試合に出場。谷川原健太も捕手一本に専念した。他にも今季はわずか4試合の出場にとどまった嶺井博希は契約更改で「覚悟を持って取り組む1年に」と危機感を募らせていた。

 今季は主に2軍で一塁を守っていたが、有望株として期待された吉田賢吾は現役ドラフトで日本ハムに移籍。大きすぎる甲斐の穴を埋めるのは誰になるのか。若手中心にの争いになりそうだ。

(Full-Count編集部)

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