甲斐拓也が巨人入団会見 移籍の決め手は「阿部監督」…背番号10継承「責任はある」

入団会見に臨んだ巨人・甲斐拓也【写真:小林靖】
入団会見に臨んだ巨人・甲斐拓也【写真:小林靖】

阿部監督「今年最後のビッグニュース」…都内のホテルで入団会見

 ソフトバンクから国内フリーエージェント(FA)権を行使して巨人入りした甲斐拓也捕手が26日、都内のホテルで入団会見を行った。「今回、巨人軍に入団します甲斐拓也です。とても熱い言葉を阿部監督からいただき、阿部監督を胴上げするために気持ちを新たに頑張っていきたいと思います」と意気込みを語った。背番号は阿部慎之助監督が現役時代に付けていた「10」に決まった。

 会見には約50人の報道陣が集結。吉村禎章編成本部長と阿部監督が同席した。阿部監督は「今日は今年最後のビッグニュース。今日入団会見に出席できて、甲斐くんに巨人に来ていただける。興奮しているし、嬉しく思っています」と話した。甲斐はジャイアンツカラーのオレンジのネクタイで登場。「この日に合わせてきました。後輩からプレゼントしていただいて」と説明した。

 巨人移籍を決めた要因を問われた甲斐は「阿部監督ですね」とキッパリ。「それが間違いなく、自分が決める、決断の1つだと思っている」と明かした。阿部監督からは「司令塔としてやってもらいたい」「10番の思いも受け継いでほしい」と伝えられたといい、甲斐は「僕からすれば、嬉しい言葉であり、重く乗り掛かる言葉でした」と明かした。巨人については「勝たないといけない。勝ち続けないといけないチーム。責任はあります」と決意を口にした。

 32歳の甲斐は2010年育成ドラフト6位でソフトバンク入り。2013年オフに支配下登録されると、2017年から正捕手に定着した。「甲斐キャノン」と呼ばれる強肩を武器に、2017年から4年連続日本一を経験。7度のゴールデングラブ賞、3度のベストナインと輝かしい実績を持つ。今季は119試合出場し、打率.256、5本塁打、43打点だった。

 侍ジャパンでも2019年のWBSCプレミア12、2021年の東京五輪、2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一に貢献。球界を代表する捕手となった。今季、巨人は岸田行倫、大城卓三、小林誠司の3捕手を併用して戦った。経験豊富な甲斐は捕手陣の柱として期待される。

(Full-Count編集部)

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