伝説の“セーフティスクイズ”は「まさかやるとは」 決めた本人も「やばい!」…語った心境
ロッテのドキュメンタリー映画が27日から公開
ロッテのドキュメンタリー映画『MARINES DOCUMENTARY 2024 自分たちを超えてゆく。』が、27日から全国38劇場で上映される。パ・リーグインサイトでは小島和哉投手、鈴木昭汰投手、小川龍成内野手にインタビューし映画の見どころなどを聞いた。
――作品をみて。
小川「僕がちょくちょく映っていたのでうれしかったです。試合中もそうですし、インタビューの場面も。他の選手を撮っている後ろに僕が映っているだけでもうれしかったです(笑)」
――注目してもらいたいポイントは。
小川「僕が好きだったところは、CS進出を決めた楽天戦の後にブルペンでミーティングをしたときの映像です。お気に入りなので、注目して見ていただければと思います」
小島「プレーしている姿は試合の映像を見ればわかりますけど、その裏側は……。例えば自分が投げているとき、ロッカーなどの裏側では盛り上がっているのか、どんな感じなのか。ピッチャー目線では野手の方の練習風景とか。そういうところは僕からしても気になるので、ぜひ注目してほしいです」
鈴木「一年間ずっと密着をしてもらって、僕らが143試合戦ってきた気持ちや姿がそのまま映画館で見るられると思います。『今年はこういう一年だったな』と共感できると思うので、そこを見てほしいです」
今季のベストシーンは3人が“一致”
――今季、ご自身が“主役級”の活躍を見せた試合を挙げるとしたら。
小島「前半のオリックス戦で、1-0で完封したときですね(4月5日)。先発をやっているなかで、試合の最後まで投げ切ることを目指していて、なおかつ1-0というしびれる展開だったので。もともと立ち上がりは得意ではないんですけど、その日は序盤から狙ったコースに投げ切れて、真っすぐも強くて」
鈴木「僕は5月26日のノーアウト満塁を抑えたときですかね。2-0だったので、2-2までは自分のなかでOKにしようという余裕を持ちながらも、いつもお世話になっている澤村(拓一)さんがつくったピンチだったので、そこは絶対抑えたいなっていう気持ちも持っていました」
小川「僕はあのサヨナラセーフティです(7月30日、西武戦)。自分らしさが出た打席でしたし、僕の決勝打で勝った試合だったので。その日は興奮してなかなか眠りにつけなかったのを覚えています」
――今季のマリーンズとしてのベストシーンは?
小島「僕は結構(小川の)サヨナラセーフティの試合が印象に残っているんですよね。あの場面、ベンチで『セーフティもおもしろいかな』とは思っていたんですけど、まさか本当にやるとは思わなくて。(小川選手が)一塁に走ってベースを踏む前に、僕はもう水を持っていこうとしていました(笑)。チーム的にもみんな盛り上がっていたと思います」
鈴木「僕はそのときブルペンで見ていて、サードの位置とかわからなかったので、さすがにバントはないかなと思っていたんですよ。しかも2アウト満塁だったので。今年(小川の)バッティングもよかったから打つかなと思っていたらバントで。あれちょっと(打球)強かったよね?」
小川「強かった!」
鈴木「そうだよね。『ちょっと強いぞ』と思った(笑)。あれは僕も結構興奮しましたね」
小川「僕はもう初球にセーフティを決めるしか点を取ることができないなと思っていました。ちょっと打球が強くなって『やばい!』と思ったんですけど、ヘッドスライディングする前に歓声が聞こえてきて。(打球が)サードの手につかないと思わなかったので『本当に点取ったのかな?』と不思議な感覚でしたね」
映画の見どころ「普段見せない一面も」
――最後にドキュメンタリー映画の魅力をアピールしてください。
小島「練習に取り組む雰囲気や選手がどういう思いでプレーしているかなど、1本の映画になって公開されます。マリーンズが好きな人はチームをもっと好きになると思いますし、マリーンズを知らない人が見ても『ちょっと気になるな』『来年試合観に行きたいな』と思えるような映画になっているので、ぜひ見てもらえたらと思います」
鈴木「僕らの1年間の戦いや普段見せない一面も出ているので、マリーンズファンの方はもちろんですが、マリーンズファンではない方も、この映画を見てマリーンズファンになってほしいなと思います」
小川「プロ野球選手はこういう考えで野球をやっているんだというところや、チームとしてこういう意識で試合に臨んでいるんだというところを、インタビューなどを通して知ることができます。野球が好きな人なら楽しんでいただける映画になっていると思います」
(「パ・リーグインサイト」高橋優奈)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)