侍J選出の逸材も立場危うし? ハイレベルな正遊撃手争い…楽天で勃発する“激戦区”

楽天・宗山塁(左)と村林一輝【写真提供:産経新聞社、矢口亨】
楽天・宗山塁(左)と村林一輝【写真提供:産経新聞社、矢口亨】

宗山は「獲得できればショートは10年どころか15年安泰」

 3年連続4位となった楽天。来季は三木肇新監督の下でペナントを狙う。ドラフト会議では5球団競合を制して宗山塁の指名に成功。超大型遊撃手の加入に伴い、村林一輝はハイレベルな“競争”に晒されそうだ。

 村林は2024年シーズン、遊撃のスタメンを掴み135試合に先発出場した。チーム3位の125安打を記録し、打率.241、6本塁打、50打点をマーク。11月には野球日本代表「侍ジャパン」に選出されるなど、飛躍を遂げた1年だった。しかし、その座がいきなり脅かされている。

「獲得できればショートは10年どころか15年安泰」「20年に1人」と各球団スカウトが絶賛する宗山が加入。背番号「1」が与えられるなど高い期待を寄せられており、逸材との争いに勝たなければならない。仮にショートでなくても、二塁には2024年にベストナイン&ゴールデン・グラブのW受賞を果たした小深田大翔、三塁にも強打の浅村栄斗がおり、厳しい戦いが予想される。

 また、先発投手陣も人材豊富で“激戦ポジション”となっている。オフはヤクルトから自由契約となったミゲル・ヤフーレ、メジャーの有望株として評価されていたスペンサー・ハワードを加えた。ヤフーレは129回2/3を投げ、23試合で5勝10敗、防御率3.34をマーク。ハワードは2024年にメジャー9登板で防御率6.21にとどまるも、平均98.2マイル(約158キロ)を誇る。石井一久取締役シニアディレクターは「ヤフーレとともに先発ローテーションの強化を目的としてオファーしました」と語っている。

 2024年は早川隆久の25先発を最多とし、7人が12先発以上を記録した。そのうちコディ・ポンセは退団しており、両助っ人右腕がその一角に加わる可能性が高い。12先発で防御率4.16の瀧中瞭太、2022年ドラフト1位の荘司康誠らは勝負の1年になるかもしれない。

(Full-Count編集部)

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