助っ人野手ゼロ…オリに残された支配下枠「6」 3年連続FA補強も、次なる一手は

広島からFA宣言した九里を獲得、ゴンザレスら外国人3選手が退団
5位に沈んだオリックスは、岸田護新監督の下、2年ぶりのリーグ制覇に向けて大きな戦力を得た。広島から海外フリーエージェント(FA)権を行使し、メジャー移籍を模索していた九里亜蓮投手の獲得に成功。2021年に最多勝のタイトルを獲得するなど通算71勝を挙げている右腕の加入で、先発投手陣に厚みが出た。これで支配下登録は「64」。九里の人的補償次第では流動的な部分を残すものの、仮に残り6枠のままでもさらなる補強の余地は十分にある。
シーズンを支配下上限70人で戦ったチームはこのオフ、比嘉幹貴投手、T-岡田外野手、安達了一コーチ兼任内野手ら5人が現役引退。支配下7選手に戦力外通告を行った。外国人もレアンドロ・セデーニョ内野手(西武へ移籍)、マーウィン・ゴンザレス内野手、コーディ・トーマス外野手の野手3人が退団。不在となった助っ人野手の補強は必須だろう。
2024年のチーム打率.238、402得点、71本塁打はすべてリーグ5位。攻撃力の乏しさがチームの順位に直結した。ドラフト会議では1位で富士大の麦谷祐介外野手を指名もプロで即通用するかは未知数。攻撃陣の戦力底上げは大きな課題となっている。
九里が加入したとはいえ、先発投手陣も万全ではない。2021年からリーグ3連覇を果たしたが、山本由伸投手(ドジャース)が抜けた2024年は宮城大弥投手が防御率1.91と安定していたものの規定投球回に到達した投手はゼロ。王者に返り咲くには投打とも整備が必要で、開幕までどのように編成していくのか注目だ。
(Full-Count編集部)
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