パンパンでドラ1“放出”も 逸材外野手獲得で…ロッテで広がる補強の余波
ドラフト1位で西川を獲得…溢れるロッテの外野、平沢は現役ドラフトで移籍
ロッテは2024年のドラフトで西川史礁外野手を1位指名。外野手はすでに大激戦。レギュラー争いはさらに熾烈となり、苦しい立場となってしまう選手も出てくるのがプロ野球の世界だ。
2024年は外野陣で最多の103試合に出場した岡大海をはじめ、荻野貴司、高部瑛斗、藤原恭大が打撃面でも及第点の成績を残した。高部は負傷がちなのが懸念点だが、出場可能な状態なら打撃面では頭一つ抜けている。
藤原は74試合で打率.290と安定した打撃を披露し、更なる成長に期待だ。2025年に40歳を迎える荻野は2024年は打率.279をマークするなどまだまだ衰えを感じさせない。38歳となる角中勝也も打率.280、出塁率.361と存在感を見せた。
ここに食い込みたいのが、2022年に16本塁打を放った山口航輝だ。2024年は1軍ではわずか2本塁打に終わった。チームは長打力を助っ人に頼っている状況。パワーという面ではチームの外野手では随一なだけに、本調子なら優先的に起用したいところだ。
2024年はネフタリ・ソト内野手の加入で、ポランコが左翼を守る場面も発生した。2024年の現役ドラフトでは外野手に挑戦していた平沢大河内野手を“放出”した形となったが、それでも外野はパンパンの状況。西川が活躍すれば、ベンチからチャンスを伺っていた2021年の盗塁王、和田康士朗、2023年にトレード加入した石川慎吾、2023年の現役ドラフトで移籍した愛斗らはさらに苦しい立場となる。
激しいレギュラー争いは、チームの活性化につながる。20年ぶりのリーグ優勝へ。外野手陣の切磋琢磨に注目したい。
(Full-Count編集部)