“大谷元ライバル”が求める700億円 球団と埋まらぬ150億円の溝…浮上した放出論

ブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.【写真:ロイター】
ブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.【写真:ロイター】

ゲレーロJr.、延長契約の打診も「僕が求めているものとは程遠い」

 球界を代表する打者にトレードの可能性も? 先日、年俸調停でブルージェイズと2850万ドル(約44億9600円)で合意したブラディミール・ゲレーロJr.は球団と契約延長交渉を行っているものの、両者の金額は大きな差があると報じられている。元GMは合意できなければトレードの可能性もあると指摘している。

 米スポーツ局「MLBネットワーク」の番組「ホットストーブ」に出演した元メッツGMのスティーブ・フィリップス氏は、ゲレーロJr.と球団の交渉状況を説明。「報道によると両者は1億ドル(約157億円)程度差がある状況です。ゲレーロJr.は4億5000万ドル(約710億円)程度を希望しているそうです」と言及した。実際、海外メディアによると、ゲレーロJr.は「彼らのオファーは、僕が求めているものとは程遠い」と語ったという。

 また、フィリップス氏は「ブルージェイズはタイミングを逃したと思います。シーズン終了直後にまとめるべきでした。そうすれば、3億5000万ドル(約552億円)程度の契約を結べたかもしれませんが、フアン・ソトが契約を結んでしまったので、(相場は)吊り上がってしまいました。なので、現段階で契約していないのであれば、契約しないでしょう」と見立てを出した。

 さらに「ゲレーロJr.との契約(延長)は明らかに無理そう」とした上で“路線変更”を提案。条件を緩和したとされる元本塁打王のピート・アロンソ内野手と強打者のアンソニー・サンタンデール外野手に加え、交渉中のアレックス・ブレグマン内野手の獲得を目指すべきだとした。そうすれば「ファームを整備することができますし、ビシェット、ブレグマン、アロンソ、サンタンデール、スプリンガー、バーショー、カーク、ヒメネスの打線を組めばプレーオフのコンテンダーになることができます」と、“分散投資”する方がメリットがあるとした。

 ゲレーロJr.は2021年に大谷翔平投手(当時エンゼルス)を上回る48本塁打を放ち、タイトルを獲得。今季はリーグ2位の打率.323、30本塁打、103打点、OPS.940をマークした。このオフは親友のソトがメッツとスポーツ史上最高額を更新する15年総額7億6500万ドル(約1207億円)で契約に合意しており、ゲレーロJr.も大谷、ソトに続く超大型契約を求めていると報じられている。

(Full-Count編集部)

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