青柳晃洋は「40人枠をつかむことは難しい」 GM補佐が高評価も…待ち受ける“茨の道”

フィリーズとマイナー契約を結んだ青柳晃洋【写真:小林靖】
フィリーズとマイナー契約を結んだ青柳晃洋【写真:小林靖】

フィリーズGM補佐「サイドスローの投手は多くない。色々なことができる」

 フィリーズは阪神からポスティングシステムでメジャー移籍を目指していた青柳晃洋投手とマイナー契約を結ぶことで合意したと発表した。スプリングトレーニングには招待選手として参加する。MLB公式サイトは、ホルへ・ベランディアGM補佐の期待のコメントを報じている。

「私たちは彼のユニークさを気に入っている。サイドスローの投手は多くない。そして、日本では先発と中継ぎで起用された戦士だった。色々なことができる。持っているものを発揮してほしい。ここに来てチャンスを与えられ、メジャーで投げることを望んでいるんだ」

 青柳はサイドスロー。ツーシーム、スライダーなど多彩な変化球を武器に打ち取る投球が持ち味だ。フィリーズは大塚晶文氏を父に持ち、サンディエゴ大時代にMLBドラフト候補に挙がった大塚虎之介氏が国際スカウトに就任。日本市場に注力している。

「(青柳獲得は)両者にとっていいことだ。私たちは日本(市場)の成長に着手しているので、いいことだ。どうなるか見守ろう。サイドスローという点も、私たちには他にない武器だ。でも、(メジャー出場前提の)40人枠をつかむことは難しい。彼がフィリーズを選んでくれてうれしい。ここがいい場所だと、彼に伝えることが出来た」

 米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」は青柳の投球内容に注目。「昨季は61回を投げ、防御率3.69をマークした。13%の割合で三振を奪ったが、これはMLBの平均を10%近く下回る数字だ。四球は7.8%の制球もまずまずだが、格別に優れているという訳ではない。しかし、通算記録はもう少し感心するものだ。通算9年間プレーし、防御率3.08で、17.1%の割合で三振を奪っている」。

 2022年に13勝、防御率2.05で投手タイトル2冠に輝いたが、ここ2年間は成績を落としている。31歳の技巧派右腕の挑戦に、米メディアも疑心暗鬼ということか。

(Full-Count編集部)

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