2球団で大量“6選手交換” トレード1回なのに…異例の移籍ラッシュ「こんなことあるんだ」

ヤクルト・高津臣吾監督(左)と楽天・三木肇監督【写真:矢口亨、荒川祐史】
ヤクルト・高津臣吾監督(左)と楽天・三木肇監督【写真:矢口亨、荒川祐史】

楽天とヤクルトの間で6人の選手が“移籍”した

 楽天は17日、楽天モバイルパークでヤクルトからトレードで獲得した今野龍太投手と、国内フリーエージェント(FA)権を行使してヤクルトへ移籍した茂木栄五郎内野手の人的補償として獲得した小森航大郎内野手の入団会見を行った。今オフ両球団の間で合計6人の選手が移籍。ファンの間でも「トレード祭りやん」「こんなことあるんだ……」「すごいな」と注目を集めている。

 ヤクルトは楽天からFA権を行使した茂木を獲得。村上宗隆内野手が今オフにポスティングシステムでのメジャー移籍が確実視されているだけに、茂木が内野の全ポジションを守れるのは大きな魅力だった。その人的補償として、楽天は小森を獲得した。3年目の昨季は2軍で110試合に出場し、打率.252、2本塁打23打点の成績を収めた。また24盗塁でイースタン・リーグ盗塁王を獲得していた。

 他にもヤクルトは楽天を戦力外となった澤野聖悠内野手と育成契約を締結。2019年ドラフト育成4位で楽天に入団するも、5年間で支配下昇格はなく、戦力外通告を受けていた。茂木と澤野の2選手が楽天からヤクルトへ移った。

 昨年12月の現役ドラフトでは、楽天は柴田大地投手を指名。2021年ドラフト3位でヤクルトへ入団するも1軍での登板機会は3年間でわずか2試合だった。昨季2軍戦では40試合にリリーフ登板し、防御率2.17を記録していた。

 一方で楽天は金銭トレードで今野龍太を獲得。今野は、2013年ドラフト9位で楽天に入団。在籍6年で15試合の登板にとどまり、2019年オフに戦力外となりヤクルトに加入していた。今回のトレードで古巣への復帰となった。他にも、自由契約となっていたミゲル・ヤフーレ投手を獲得。昨季23試合で5勝10敗、防御率3.34の成績を残していた。

 FA、戦力外通告、自由契約、トレード、現役ドラフト、人的補償と様々な形ではあるが2球団で6選手が入れ替わる“異例”の現象となった。環境の変化で変貌を遂げる選手は現れるのだろうか。

(Full-Count編集部)

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