清宮幸太郎は「期待に応えられていない」 覚醒の兆しも…2軍監督が指摘した“課題”

日本ハム・清宮幸太郎【写真:小池義弘】
日本ハム・清宮幸太郎【写真:小池義弘】

昨季は7月以降に15発、得点圏打率.394の勝負強さも

 昨季2位に躍進した日本ハムにとって、開幕から全開の活躍が期待されるのが清宮幸太郎内野手だ。高校通算111本塁打の未完の大砲は、昨季の夏場以降に覚醒の兆しを見せた。稲葉篤紀2軍監督は24日、出演したYouTube動画で「期待に、まだそこまで応えられていない」と辛口の評価をしつつ、チームの看板打者への成長に期待を寄せた。

 2017年のドラフト会議では7球団の競合の末に日本ハムに入団した清宮。プロ入り後は大器の片鱗を見せる場面はあったものの、規定打席到達は打率.219だった2022年のみ。なかなかレギュラーに定着できずにいた。

 しかし昨季は、序盤こそ怪我で出遅れたものの、7月以降だけで15本塁打と大爆発。規定打席には到達しなかったが、最終的には89試合で打率.300、OPS.898を記録した。特に得点圏打率.394は300打席以上で両リーグトップで、ファーストストライクに強い積極的な打撃が光った。

 今季は、開幕からクリーンアップとして活躍が期待される。稲葉2軍監督は24日、出演したYouTubeの「名球会チャンネル」で、清宮について言及。「みなさんの期待に、まだそこまで応えられていないのが現状じゃないかと思う。(昨季は)後半なって少しずつ彼本来の力が出てきたので。1年しっかりやれる年があると、またチームを引っ張れる選手までになるかなと思う」と辛口のエールを贈った。“ミスターファイターズ”田中幸雄氏も「投手も野手もチームの顔的な選手がほしい」と語った。

 日本ハムの打線には、同じく昨季ブレークを果たした郡司裕也捕手、一塁も守れるアリエル・マルティネス捕手、新庄剛志監督から「開幕4番」に指名された野村佑希内野手ら、清宮のライバルは多い。だが、昨秋のプレミア12で侍ジャパンにも選ばれた25歳が覚醒すれば、チームにとって9年ぶり、本人にとっては初めての優勝も見えてくるはずだ。

(Full-Count編集部)

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