衝撃だったイチロー氏の“流儀”「彼は全然休まない」 控えになっても…元MVPが受けた感銘

マーリンズ時代のイチロー氏(左)とクリスチャン・イエリッチ【写真:Getty Images】
マーリンズ時代のイチロー氏(左)とクリスチャン・イエリッチ【写真:Getty Images】

マーリンズで一緒にプレー…イエリッチが語るイチロー氏

 ブルワーズのクリスチャン・イエリッチ外野手は2018、2019年に首位打者を獲得。2018年にはMVPにも輝いた。その前年の2017年まで所属していたのがマーリンズで、イチロー氏に「学ばせてもらった」と感謝を表した。

 33歳のイエリッチは2010年ドラフト1巡目(全体23位)でマーリンズに入団。2013年にメジャーデビューし、2017年まで在籍した。イチロー氏はマーリンズで2015年から3年間プレー。2016年8月7日の敵地・ロッキーズ戦でメジャー通算3000安打をマークしている。

 イエリッチは米スポーツ局「FOXスポーツ」でアナリストを務めるベン・バーランダー氏が司会の米ポッドキャスト番組「フリッピン・バッツ」に出演。イチロー氏とプレーしたことを問われ、「マイアミ時代には、周りにクールな人たちがいたんだよ。バリー・ボンズがコーチをしていたり、(ドン)マッティングリーが監督をしていたりね。イチロー、スタントン(ヤンキース)、リアルミュート(フィリーズ)、オズナ(ブレーブス)もいた。彼らは素晴らしい選手だった。なかなか粋なことだよ。そんなことは、たくさんの場所では起こらない。今でいえばドジャース以外ではね。フフフ」と振り返る。

 そして、イチロー氏に言及。「素晴らしいチームメートだったよ。彼は仲間たちと交流していた。シーズンを通じて仲間の1人だった。イチローと一緒にプレーすることになると初めてわかったとき、そういう選手がチームに入団するとなると、みんな『どういう感じになるんだろうね』みたいになるものさ。僕らはみんな、イチローを見ながら育ったんだよ」と語る。

 さらに「彼はすっごくクールな人だった。ルーティンを重視する面で、僕はたくさん学ばせてもらった。毎日プレーしていたわけではなかったけど、毎日同じことをやっていたよ。同じルーティンを、同じ時間にね。彼は全然休まなかったんだ。チームがオフの日でもね」と説明。「3000安打を記録した時もそうだけど、彼のキャリアのあの時点で安打を記録したり得点したりする度に、誰かの記録を抜いている感じだった。そういったマイルストーンを見るのはクールなことだったね。野球そのものや打撃について彼の知恵を少し借りたりするのは、本当にクールなことだったよ」と振り返った。

 通算3089安打を放ち、21日(日本時間22日)にアジア出身選手では初の米野球殿堂入りを果たしたイチロー氏。通算1590安打を誇るイエリッチも、野球に対する姿勢など多くをイチロー氏から学んだようだ。

(Full-Count編集部)

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