水原被告は「ためらわなかった」 騙された銀行員…“手口”に米皮肉「すべて通過」
水原被告の音声が公開され…“手口”に注目した米メディア
ドジャース・大谷翔平投手の元通訳で、銀行詐欺罪などに問われている水原一平被告が、大谷の銀行口座から実際に送金を画策した際の肉声が、米メディアなどで23日(日本時間24日)に公開された。米メディア「TMZ」は、大谷になりすまして、身元確認の電話を難なく通過した水原被告の様子について「ためらわなかった」と伝えている。
公開された音声によると、水原被告が銀行口座にアクセスする際、行員から名前を問われ、「私はショウヘイ・オオタニです」と返答。20万ドル(約3100万円)を送金しようとする理由を聞かれた時には「カーローン」と答えている。
受取人との関係性を「彼は私の友人です」と説明、以降も送金する可能性については「うーん、もしかしたら」と述べている。大谷のオンラインアカウント情報を自身のメールアドレスや電話番号に紐付けることでセキュリティ対策を回避、銀行からの二要素認証プロセスもクリアしていたという。
「TMZ」は「連邦検事らによって3分半の会話(の音声)が公開された。その中では……明らかにショウヘイのふりをするミズハラがはっきりと聞こえている」と指摘。「オペレーターが『お電話口の方はどなたでしょうか?』と聞くと、イッペイはためらいもせず『ショウヘイ・オオタニ』と答えた」と解説した。
さらに「カーローンのために20万ドルの電子送金を試みているとイッペイは言った。オオタニ本人だと確かめるために、オペレーターは何度か(確認を)試みた。そして、彼女(オペレーター)のテストをすべて通過したようだ」とも報じている。米検察は23日(同24日)、大谷への賠償金として1697万ドル(約26億5000万円)と4年9か月の禁固を求刑した。量刑は2月6日(同7日)に言い渡される。
(Full-Count編集部)