DeNA去り1年…バウアー、日本球界復帰を示唆 MLBから“ガン無視”の厳しい現状
バウアーは2023年にDeNAでプレー…10勝&防御率2.76を記録した
2023年オフにDeNAを退団したトレバー・バウアー投手は、メジャーへの復帰を目指したものの、まだ吉報が届いていない。このオフは元アスレチックスのライアン・ピネダ氏が運営するYouTubeチャンネルに出演し、自身の現状と展望を明かした。
22日(日本時間23日)に公開された「トレバー・バウアーの暴露:出場停止から億万長者ビジネスの築き上げまで」との動画でバウアーは様々な思いを吐露した。ドジャースに移籍した2021年に性的暴行などの疑いで複数の女性から訴えられた裁判の費用が「1200万から1500万ドル(約18~23億円)かかること」、メジャー球団へ最低年俸で契約し、全額をチャリティに寄付すると訴えても「ダメだったよ(笑)」と厳しい立場にあるとした。
昨年は超打高のメキシカンリーグで腕を振り、14先発(83回1/3)で10勝0敗、防御率2.48、奪三振率13.00。年間最優秀投手賞にも選ばれた。それでも、メジャーからの吉報は届いていない。これについて1月に34歳となった右腕は「たぶんメジャー30球団の幹部が『いや、彼とは契約したくない』と決めているんだろうね。よくよく考えてみると、それが唯一の論理的な答えだ」と、半ば諦めた発言をした。
それでも「まだ33歳だ。(今は)全盛期だし、まだ3、4年は高いレベルでプレーできる。何かクールで、競争心を掻き立てられることをやりたい。日本でサワムラ・アワード(沢村賞)を獲得したいんだ。サイ・ヤング賞とサワムラ・アワードを獲得した人は誰もいないからね」と野望を口にした。また、中南米で行われているウインターリーグへの参加の思いも明かしている。
DeNA在籍時の2023年は5月から1軍に合流し、当初は日本の野球に戸惑う場面もあったが、19先発で10勝4敗、防御率2.76、2完投、130奪三振と実力を発揮。6月と8月には月間MVPを獲得した。昨年に横浜スタジアムで行われた日本シリーズではメッセージを送るなど、古巣との繋がりもある模様。果たして、自身の野望を日本で叶える時が来るだろうか。
(Full-Count編集部)