本人不在なのに…超警戒「大谷だけは撮り逃すな」 NY夕食会で起きた“異例の事態”

ドジャース・大谷翔平【写真:Getty Images】
ドジャース・大谷翔平【写真:Getty Images】

NYで行われた夕食会に大谷は欠席も…日本人ファンの姿も

“主役”不在でも多くの日本人が英語スピーチに耳を傾けた。全米野球記者協会ニューヨーク支部主催の夕食会が25日(日本時間26日)、市内のホテルで開かれた。ドジャースの大谷翔平投手は山火事の影響で欠席となったが、日本人ファンの姿もあった。

 税込395ドル(約6万円)の夕食会。日本から夕食会を目的として来た夫妻は残念そうな表情を見せていた。この日はアーロン・ジャッジ外野手も妻の妊娠のため欠席。「大谷さんが来れないのを知って、ジャッジ選手だけ見ようと思っていたんですけど……」と苦笑いを浮かべた。

 昨季の両リーグのMVPが不在だったが、会場には多くの日本人ファン、日本メディアが訪れた。現地メディアでも、AP通信のカメラマンは「オオタニだけは撮り逃すなって会社から言われるんだ」と笑いながら明かすなど、不在でも大谷の存在感は圧倒的だった。

 21日(同22日)には、イチロー氏の米野球殿堂入りが発表された。アジア人初の快挙。米野球殿堂博物館のジョシュ・ラウィッチ館長はマッシーこと村上雅則氏や野茂英雄氏らの名前を挙げ、MLBにおける日本の歴史をスピーチ。「中継をご覧になっている日本の皆様へ。クーパーズタウンへ“ヨウコソ”」と異例の日本語メッセージを送った。

 大谷はメッセージの中で「今年(2024年)は本当に色々な意味で特別な1年でした」と振り返り、多くの人への感謝を示した。ドジャース移籍後に結婚発表、開幕直後に元通訳、水原一平被告の詐欺が発覚……。大変な1年で史上初の「50本塁打&50盗塁(50-50)」を成し遂げワールドシリーズを制覇した。

 大谷が歴史的な1年を送り、今オフには佐々木朗希投手を筆頭に、多くの日本人が海を渡った。MLBにおける日本人の存在感は年々増していきそうだ。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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