イチロー氏を前に犯せない“失態”「絶対に避けなきゃ」 元MVPが重圧に襲われたワケ
マーリンズでともにプレーしたイエリッチが明かす
MLB通算3089安打を放ったイチロー氏が米野球殿堂入りを果たし、米スポーツ局「ESPN」はマーリンズ時代にチームメートだったクリスチャン・イエリッチ外野手のコメントを紹介。3000本安打を達成した試合で、偉業直後に“重圧に襲われた”エピソードを明かした。
2019年にナ・リーグMVPに輝いたイエリッチは、2013年にマーリンズでメジャーデビュー。2015年からはイチロー氏と3年間チームメートとしてプレーし、同じ外野手として多くのことを学んだ。
イチロー氏は2016年8月7日(日本時間8日)の敵地・ロッキーズ戦の7回にMLBで30人目となる通算3000本安打を達成。その裏のイニングで、左翼を守るイエリッチは中堅のイチロー氏とイニング開始前のキャッチボールを行っていた。
イエリッチはその瞬間について「僕がイチローの頭の上を越えてボールを投げて、彼に壁まで走ってそのボールを取りに行かせるなんてことは、絶対に避けなければと思っていた」と回想。「世界中のカメラや人々が今、彼を見ているから、外野で下手に遠くに投げて、彼を走らせちゃいけない。そう思ったのを覚えているよ」と明かした。
イエリッチは、米スポーツ局「FOXスポーツ」でイチロー氏ついて問われた際、「彼はすっごくクールな人だった。ルーティンを重視する面で、僕はたくさん学ばせてもらった。毎日プレーしていたわけではなかったけど、毎日同じことをやっていたよ。同じルーティンを、同じ時間にね。彼は全然休まなかったんだ。チームがオフの日でもね」とコメント。イチロー氏の姿を胸に刻み、自身もMLBを代表するプレーヤーに成長した。
(Full-Count編集部)