日本人メジャーリーガーが通訳に頼るワケ 元サッカー日本代表が疑問「苦手な印象」

ドジャース・佐々木朗希(左)と通訳を務めたウィル・アイアトン【写真:ロイター】
ドジャース・佐々木朗希(左)と通訳を務めたウィル・アイアトン【写真:ロイター】

井口氏が活躍に太鼓判、朗希は「メンタル的にはMLB向き」

「ABEMA(アベマ)」が26日に放送したスポーツ番組「ABEMAスポーツタイム」に、メジャーリーガーとしても活躍し、ロッテの監督も務めた井口資仁氏が出演。ドジャース移籍が決まった佐々木朗希投手について特集され、“恩師”でもある井口氏は「彼はメンタル的にはMLB向きの選手」と活躍に太鼓判を押した。

 井口氏はサッカー元日本代表の槙野智章氏、フリーアナウンサーの山本萩子さんとともに番組に登場。ロッテの監督時代の2019年のドラフト会議、4球団競合の末に大船渡高の佐々木を引き当てた縁があり、メジャーでの成功に期待を寄せている。

 井口氏は2005年からメジャーで4年間プレー。ホワイトソックス時代の2005年、フィリーズ時代の2008年と2度、世界一に輝いている。自身の経験も踏まえ「MLBは自分の意見がしっかりと言えて、コーチと会話できることが大事」と成功の秘訣に言及。佐々木は首脳陣としっかりコミュニケーションを図れるタイプと評価した。

 この話題で槙野氏から「野球選手ってサッカー選手よりも語学が苦手な印象がある。サッカー選手は若い時から語学を勉強して、海外チームに移籍した時は1人でインタビュー対応したりする」と問われた井口氏は「野球選手はあまり勉強しないですね(笑)。通訳に任しちゃうことが多いです」と説明。メジャーに挑戦する日本人選手は通訳に頼るケースが多い現状を明かした。

 続けて槙野氏から「自分の気持ちを間違えずに伝えたいから通訳を通すんですか?」と質問されると「それもあると思う。僕は英語を話せたけど、大事な部分は通訳を通していた」と返答。微妙なニュアンスの違いで誤解を招くことがないための対策でもあるようだ。佐々木は22日(日本時間23日)のドジャース入団会見では英語のスピーチはなく、すべて日本語で対応。今後は、どのようにコミュニケーションを取っていくのだろうか。

(Full-Count編集部)

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