イチロー氏、満票殿堂入り逃すも「完璧なんです」 語った“欠ける美学”「面白くない」

殿堂入りの記念品を贈られるイチロー氏(左)【写真:加治屋友輝】
殿堂入りの記念品を贈られるイチロー氏(左)【写真:加治屋友輝】

イチロー氏「2票、3票なら『ちょっと悔しいな』」

 マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏が7日、株式会社セブンイレブン・ジャパンとMLBのパートナーシップ契約発表会にサプライズ登場した。先日のアジア人初の米野球殿堂入りの偉業について言及し、「1票足りないは僕にとって完璧」と笑顔を見せた。

 イチロー氏はメジャー通算3089安打を誇り、事前の得票率で100%を維持。野手では初の満票殿堂入りの可能性もあった。しかし、21日(日本時間22日)に投票結果が明かされると、1票足りずに得票率99.7%だった。

「得票率(しばらく)分からなかったんですね。テレビを通じて99.7%って聞いたんです。いやあ、100じゃなかったかぁと。というのも日本の殿堂の時は26人入れてなかったといっていたので、満票だったら面白いなって思ってた。ああ99.7かあ、その時は残念だなと思いました」と、最初は悔しい気持ちが沸いたという。

 しかし、「『ああ完璧だ』と。1票足りないは僕にとって完璧。2票、3票なら『ちょっと悔しいな』って。1票足りないは、普段自分が信じていることの1つに、完全にはなれないけど不完全であることは分かっているんだけど、完全を目指していく。だけど足りていない。その繰り返し。改めて知らせてくれた」と、“欠けている美学”を強調した。

「もし満票ならストーリーがなくて面白くない。ジーターが満票じゃないのになんで満票なのってアメリカでなる。だから完璧なんです」とイチロー氏。そして、「僕自身が喜ぶというより、皆さんが喜んでくれたのがうれしかった」と周りの祝福に感謝を述べた。

(Full-Count編集部)

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