ド軍宿敵がチーム解体の危機? 補強停滞&主力流出で「悲惨」…地元メディア嘆き
![パドレスが苦境に立たされている【写真:Getty Images】](https://full-count.jp/wp-content/uploads/2025/02/12125822/20250212_padres_ge.jpg)
ポストシーズンの激戦から一転、オフは苦戦
昨季ポストシーズンでのドジャースとの激闘が記憶に新しいパドレスが、今季は苦難の船出となりそうだ。球団の経営権を巡る“お家騒動”も災いしてか、オフは佐々木朗希投手の争奪戦などでドジャースに後れを取り、地元メディアは「停滞している。悲惨だった」と嘆きの声を上げている。
昨季はナ・リーグ西地区でドジャースに次ぐ2位だったパドレスは、ポストシーズンの地区シリーズでも先に2勝を挙げてドジャースを追い詰めた。だが、今オフの補強合戦では、両軍の明暗が分かれる結果となっている。
ドジャースは佐々木以外にも、ともにFAとなっていたサイ・ヤング賞2度の左腕ブレイク・スネル投手と“大谷キラー”と呼ばれた救援左腕タナー・スコット投手を補強。FAを迎えたテオスカー・ヘルナンデス外野手、ブレイク・トライネン投手、エンリケ・ヘルナンデス内野手とも再契約に成功した。
対照的にパドレスでは、タイラー・ウェイド内野手、エリアス・ディアス捕手、ジェイソン・ヘイワード外野手、コナー・ジョー内野手らを獲得したものの、大物の補強には至っていない。2023年11月に死去した前オーナーの家族間で起きた経営権を巡る争いも取りざたされ、チームに暗い影を落とした。
パドレスの「今オフは停滞している。最悪の状態で悲惨だった」
この状況に、地元紙「サンディエゴ・ユニオン・トリビューン」のケビン・エイシー記者は8日(日本時間9日)の記事で「ポストシーズンであともう少しでドジャースを破るところまで行ったが、(それ以降)パドレスに胸を踊らされたことはほとんどない」と辛口評価。「控えめに言ってパドレスの今オフは停滞している。最悪の状態で悲惨だった」と嘆いた。
ドジャースに移ったスコット以外にも、カイル・ヒガシオカ捕手、キム・ハソン内野手、ジュリクソン・プロファー外野手、ドノバン・ソラーノ内野手が退団。エース格のジョー・マスグローブ投手はトミー・ジョン手術のため今季の復帰絶望という厳しいチーム事情だ。同記者は「(累計)WAR11を穴埋めしないといけない」と課題を挙げた。
また、記事中では「まだ何年も契約を残すザンダー・ボガーツ内野手のトレードにも前向きだ。ハードルはこの契約を引き取ってくれるトレード先を見つけることだ」と、残り9年の契約を残す主砲にトレードの可能性があると示唆。さらに、生え抜きのジェイク・クロネンワース内野手にもトレードの話があると言及する。
チームには他にダルビッシュ有投手、マニー・マチャド内野手、フェルナンド・タティスJr.外野手らスター選手はいるものの、大幅な戦力ダウンの不安は拭い切れていない。
(Full-Count編集部)
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