佐々木朗希、“電撃婚”の舞台裏 練習13分前の発表…ド軍から指令「家に行くな」

会見後、練習に参加したドジャース・佐々木朗希(左)【写真:荒川祐史】
会見後、練習に参加したドジャース・佐々木朗希(左)【写真:荒川祐史】

大谷翔平と山本由伸には球場入り後に報告「最初は信じてくれなかったです」

 ドジャースの佐々木朗希投手は21日(日本時間22日)、自身のインスタグラムを更新し、一般女性と結婚したことを発表した。結婚発表から1時間30分後にはアリゾナ州グレンデールの球団施設で結婚会見。「不安もあるんですけど、お互いに力を合わせて支え合いながらやっていければと思います」と笑顔を見せた。

 同僚の大谷翔平も山本由伸も知らなかった電撃婚だ。この日の球場入り後、佐々木は両選手に結婚したことを伝えた。「びっくりしてました。今朝です。最初は信じてくれなかったです」。ロバーツ監督は報道陣から“知らせ”を受けた。「なんだって? 恋人がいたことも知らなかった」。まさに目は真ん丸だった。

 現場はバタバタだった。佐々木がインスタグラムで発表したのは、練習開始の13分前の9時17分。練習開始を待っていた記者陣は騒然となり、オレンジカウンティ・レジスター紙のビル・プランケット記者は「ハヤク! ハヤク!」。複数の日本人記者へ記者室に戻り、速報を書くように促した。

 クラブハウスが報道陣に開放されたのは9時30分。グラウンドではちょうど練習が始まった頃だったが、ジョー・ジャレック広報部長はメディア対応に“てんやわんや”だった。「15分前に知ったよ。これから囲み取材をやる予定だが、結婚に関する質問は今日だけにしてくれ。お相手のことを知りたくても、絶対に家には行くなよ」。クラブハウス内にいたメディア関係者に“真顔”でお願いをした。

 佐々木の結婚会見が始まったのは10時39分。当初の予定から9分遅れで始まった会見には、約30人の日米メディア関係者が集まった。日頃はスポーツ取材ばかりしているメディア関係者ばかり。いつもは野球に関する質問を徹底的にぶつける米メディアも、この日は5問のみだった。

 日米の取材対応が終わったのは10時46分。「おめでとうございます!」と祝福された佐々木は、どこか照れくさそうだった。「公私ともに新たなスタートとなるので、頑張っていきたいなと思います。1年目で色々と大変なこともある。すごく支えになるかなと思います」。人生の大きな節目を迎えた23歳は、頼もしい大人の表情に変わった。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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