ド軍より「我々の方が優れていた」 元ヤ軍左腕が持論も…米メディア皮肉
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フリーマンに劇的弾を浴びたコルテス「第1戦に勝つべきだった」
ドジャースがヤンキースを4勝1敗で退けた昨年のワールドシリーズについて、満塁弾を浴びた元ヤンキースの左腕が「我々のほうがいいチームだった」と発言し、話題を集めている。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」の取材に応じ、持論を展開した。
発言主は、オフにヤンキースからブルワーズにトレードされたネスター・コルテス投手。昨年のワールドシリーズ第1戦では、延長10回1死一、二塁から登板し、大谷翔平投手を打ち取ったものの、その後2死満塁からフレディ・フリーマン内野手に逆転サヨナラ満塁弾を浴びた。右足首の怪我で満身創痍だったフリーマンは、この一打で勢いづき、シリーズを通して4本塁打、12打点を挙げてMVPに輝いている。
しかし、コルテスは今でも結果に納得がいかないようだ。コルテスは「我々は第1戦に十分勝てるだけのことをした」と発言しているという。
ワールドシリーズではドジャースが3連勝した後、ヤンキースが第4戦で一矢報いたものの、第5戦はヤンキースの拙守も響いてドジャースが逆転勝ちし、勝敗は決した。だが、コルテスは「周りは何を言っても構わないが」としつつ「我々は第1戦に勝ち、そうあるべきだったし、第2戦と3戦を落とし、第4戦に勝ち、そして第5戦も勝つべきだった。そうしたら3勝2敗でロサンゼルスに再び戻ることができた」と負け惜しみにも似た心境を明かしている。
第5戦の勝敗を分けた拙守にも「我々はミスをした。だが終わってみれば、我々のほうがいいチームだった。私はそう見ているし、あのクラブハウス(ヤンキース)の全員がそう見ていると確信している」と譲らない。ドジャースに対しては「すべての称賛に値する。あの瞬間においては、彼らのほうがいいチームだということを証明した」と、短期決戦を制したことには一定の評価を示した。
このコルテスの発言を受け反応したのが、地元メディア「ドジャース・ネーション」のノア・カムラス氏だ。同氏は「コルテスとヤンキースは自分たちのほうがいいチームだったと信じて構わない。だが彼らがどう感じようとも、2024年のワールドシリーズ・チャンピオンとして生きていくのはドジャースなのだ」と主張し、コルテスの態度に皮肉を込めた。あの満塁弾がなかったら、ワールドシリーズが違った展開になっていたのか、それは想像上の話でしかない。
(Full-Count編集部)
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