“大谷グッズ”は10倍の値で取引「チケットが買えない」 台湾で凄まじい日本人気

台湾のカメラマンが明かす国内での“日本野球”人気
台湾でも“大谷効果”は凄まじいようだ。京セラドームで5日、6日に行われた強化試合「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本vsオランダ」のカメラマン席にいたのは、台湾「Capture At Media」のワン・ケンシンさん。「日本の野球は台湾でも大人気なんです」。今回の試合には台湾に関わる選手が出ているわけではないが、2日間、侍ジャパンの選手にレンズを向けた。
「台湾の人は日本のことが好きなんです。ずっと前から日本の野球への注目度は高いですからね」。18、19日に東京ドームで行われるドジャース-カブスの2025年MLB開幕戦も取材予定だという。
台湾には国内リーグ(CPBL)もあるが、比較的アクセスしやすい日本のNPBも注目度は高い。「最近は台湾でウインターリーグも行われているので、そこで日本の選手に詳しくなる人も増えているんです」。3月1日、2日には日本ハムがCPBL球団と戦う「台湾シリーズ」が初開催され、多くのファンが観戦に訪れた。
1月にはドジャース・大谷翔平投手の「50-50」達成記念ボールを台湾の貿易関連企業「UCキャピタル」がおよそ6億6300万円で落札したことが記憶に新しい。ドジャースへの注目度も高く、台湾メディアは連日、大谷の試合結果を詳報。隣国日本で開催される開幕戦のチケットも争奪戦となっているという。
日本国内でさえ大争奪戦となっている開幕戦のチケットだが、海外向けに用意されているチケットはさらに少ない。「台湾にも開幕戦に行きたいという人がいっぱいいますが、チケットが買えないんです。日本でしか売っていないようなグッズは10倍の価格で転売されていたりもしますよ」と国内の状況を明かす。
ワンさんは今季、ロサンゼルスでドジャース戦を撮影しに行く予定だという。「やはり大谷選手の人気は台湾でも凄いですからね」。日本の野球、そして日本人が大注目する大谷の活躍に、親日国の台湾からも熱い視線が注がれている。
(上野明洸 / Akihiro Ueno)