大谷翔平を背景に“仰天行動”「いい写真でしょ」 仕事そっちのけ…微笑ましい凱旋試合

エンゼルス戦に出場したドジャース・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス戦に出場したドジャース・大谷翔平【写真:Getty Images】

エンゼルス-ドジャース戦はチケット完売、4万3654人が集まった

【MLB】エンゼルス 5ー4 ドジャース(日本時間25日・アナハイム)

 なんとも微笑ましい光景だった。ドジャース・大谷翔平投手のエンゼルスタジアムでの凱旋試合。右翼付近でキャッチボールを始めると、日頃スタジアム内を案内する球場スタッフがおもむろに携帯カメラを取り出した。キャッチボールをする二刀流男を背景に写しながらの自撮り撮影だ。

「せっかくの機会だからね。ショウヘイはワールドチャンピオンになったんだ。彼は夢を叶えたんだ。素晴らしいことだよ。ほら、いい写真でしょ?」

 悲願のワールドシリーズ制覇を果たしての“帰還”。エンゼルスタジアムは温かかった。初回先頭の第1打席は歓声で迎えられ、ブーイングは聞こえなかった。そしてスコアボードには「メジャーリーガーで初めてフォートナイトでプレーできるキャラになる」。敵軍選手にも関わらず、ウィットに富んだ選手紹介だった。

 大谷は試合前に中堅フェンスを使って壁当て。ドジャースの一塁ベンチから一番遠い場所だが、エンゼルス時代と同じ練習場所まで足を運んで行った。やはり使い慣れているのだろう。キャッチボールでは捕手役が座った状態で12球。こちらはドジャースファンだけでなく、多くのエンゼルスファンが見守った。大谷がキャッチボールで使用したボールをゲットした地元の野球少年、テッド・マテックくんは「オオタニはベストプレーヤー。興奮しています」と大喜びだった。

 オープン戦にも関わらず、チケットは完売。4万3654人が集まった。大谷との自撮り写真に成功した先の球場スタッフは「ショウヘイには今年も頑張ってほしいね。トラウトもまだまだやってほしいね」と期待を込めた。古巣ファンからの声援も受け、移籍2年目のシーズンへスタートを切る。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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