大谷翔平だから生まれた“珍光景” 敵ファンも虜、劇的弾の行方に笑顔「愛されてる」

大谷の12号をゲットしたのはDバックスファンの男性
敵ファンすらも大興奮だった。ドジャース・大谷翔平投手は9日(日本時間10日)、敵地で行われたダイヤモンドバックス戦の9回、今季12号となる勝ち越し3ランを放った。11-11の大乱戦に決着をつける一発。HRボールをゲットしたのはダイヤモンドバックスファンだった。それでも「ほんと嬉しそ!」と、満面の笑みだった。
8-11で迎えた9回、ドジャースは相手守護神ギンケルを攻め立て、同点に追いついた。1死一、二塁で打席には大谷。代わったばかりの右腕トンプソンのスプリットを完璧に捉え、打った瞬間に両手を広げてバンザイ。打球速度113マイル(約181.8キロ)、飛距離426フィート(約129.8メートル)の12号3ランを右翼席へ叩き込んだ。
大谷の本塁打は日本だけでなく、米メディアでも大反響を呼んだ。果たして、劇的な一撃のボールをゲットしたのは何とダイヤモンドバックスのファンだった。メジャーでは敵軍選手が本塁打を放つと、周囲も煽ってフィールドに投げ返すことが少なくない。しかし、この時ばかりは違った。
大谷の本塁打をゲットした男性ファンは、満面の笑みを浮かべると、誰にも取られないように大事そうに抱え込んだ。そして周囲のファンからも拍手などが送られ、“お前やったな”と言われているかのように祝福された。
微笑ましい光景にファンからも「『ボール離すもんか』てギュッてしてた」「バックスファンでもうれしいんやねw」「周りの人達も良かったなって感じで肩ポンポンしてるのも微笑ましい」「翔平君は、どこの球団のファンからも愛されている」などとコメントが寄せられた。大谷の本塁打が生んだ珍しい一幕だった。
(Full-Count編集部)