元DeNA・乙坂智、移籍初戦でまさかの珍事 山火事で6回打ち切り…デビューお預け

マリナーズとマイナー契約で3Aタコマに合流していた
元DeNAで、今季は米独立リーグのアトランティックリーグ「ヨーク・レボリューション」に所属していた乙坂智外野手が13日(日本時間14日)に登録され、敵地でのロッキーズ傘下、アルバカーキ戦でベンチ入りを果たした。試合は6回を終えた時点でまさかの山火事でコールドとなり、タコマは9-1で勝利となった。乙坂、藤浪晋太郎投手は出場しなかった。
乙坂の記念すべき移籍初戦は前代未聞の“決着”となった。タコマの公式X(旧ツイッター)は「アルバカーキで起きた大気不良(山火事)の為、レイニアーズが9-1で今晩の試合は6回で終了となりました」と伝えた。乙坂によれば球場には煙霧が立ち込めていたという。
地元放送局「KRQE News 13」に出演する気象予報士のグラント・トスタード氏はSNSに「今晩アルバカーキと西ニューメキシコで起きた霞んだ空に気が付きましたか? これは東アリゾナで発生した山火事が原因です。アルバカーキと西ニューメキシコでは水曜日(日本時間15日)の午前10時まで大気警報が発動しています」と伝えた。
今年は3月に「ヨーク・レボリューション」と契約。5月4日(同5日)時点で9試合に出場し37打数15安打の打率.405、1本塁打、8打点、4盗塁と存在感を示し、9日(10日)にマリナーズとマイナー契約するとヨークが発表。メディカルチェックを終え、13日(同14日)に無事に契約書にサインした。
乙坂は2011年にドラフト5位で横浜高から横浜(2012年からDeNA)に入団し10年間プレーした。2017年には単身でメキシコのウインターリーグに参戦するなど、オフは毎年のように中南米や米独立リーグに参戦していた。2021年オフにDeNAを戦力外となると2022年はメキシコで3球団、ベネズエラを渡り歩いた。2023年は今季プレーしたヨーク・レボリューションに。昨年はメキシカンリーグ「レオネス・デ・ユカタン」(米名称ユカタン・ライオンズ)で活躍していた。