IL入り佐々木朗希に「?」 手術回避は明言も彷徨う視線…出口の見えない“闘い”か

ドジャース・佐々木朗希【写真:Getty Images】
ドジャース・佐々木朗希【写真:Getty Images】

右肩インピンジメント症候群で負傷者リスト入り「これっていう治すための原因がつかめていない」

 まるで出口の見えないトンネルにいるかのようだった。ドジャース・佐々木朗希投手の視線は宙を彷徨った。右肩インピンジメント症候群で負傷者リスト入りから一夜明け。右肩の症状や戦線離脱したことへの思い。30人近くの日米メディアの囲み取材で真摯に打ち明けた。

「画像を撮っても分かる通り、これっていう治すための原因だったり、そういうものがつかめていない。そこをまず見つける作業になると思う。(復帰時期は)それ次第かなと思います」

 復帰まで見えない闘いになりそうだ。インピンジメント症候群と言っても、2、3週間のノースロー調整をするケースもあれば、関節唇損傷のように手術が必要なケースも。そして、一般的に肩の手術は肘よりも完全復活が難しいと言われている。

「別に悪いところがあるわけではないので、手術っていうのはちょっと(考えていない)。もちろん手術っていうのは、何か悪いところがあってこうやるものなので、そういった状態ではないです」

 右肩手術による長期離脱は避けられそうだが、いかんせん痛みの原因が分からない。NPB時代から抱えていたもので、痛みや違和感は出たり出なかったりするようだ。より厄介な闘いと言える。

「去年の日本でのシーズン中も似たような症状があって。その時の方が状況は悪かったんですけど、今回それが去年のシーズン中に完治しない中で、その名残まではいかないんですけど、そういう感じに近いものがあるのかな」

当面はノースロー調整「これって確証がない」

 治療なども行わずに当面はノースロー調整。しばらくは痛みを起こした根本の原因を探っていく。

「これって確証がないので、これから根気よく向き合っていかないといけない状態にはあります」

 復帰までにどれぐらいの時間が必要か。「日に日に現時点でも良くなってる感じはあります」と語ったが、復帰へは手探りの日々となる。手術については明確に否定したものの、「?」が残る会見となった。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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