藤浪晋太郎、変わらぬ制球難 遠いメジャー…マイナー最悪級“14.21&2.29”

マリナーズ・藤浪晋太郎【写真:小谷真弥】
マリナーズ・藤浪晋太郎【写真:小谷真弥】

15試合に投げて与四球率14.21、WHIP2.29

 メジャー昇格はまだまだ遠いようだ。マリナーズ傘下3Aタコマの藤浪晋太郎投手が21日(日本時間22日)、パドレス傘下3Aエルパソ戦に登板。1回を無安打無失点に抑え、今季3ホールド目をあげた。もっとも、この日も3四球で制球は荒れた。今季の与四球率は悪い意味で驚異の14.21と苦戦が続いている。

 藤浪は3-4の5回から3番手でマウンドへ。先頭にストレートの四球を与えたが、続く元ロッテのマイケル・ブロッソーを三ゴロ、3人目を二飛に打ち取った。しかし、その後はフルカウントから2者連続で四球を出して満塁のピンチを背負った。どうにか2番を中飛に仕留めたが、31球を投げてストライクは14球、ストライク率45.2%とコントロールは厳しかった。

 それでも、2試合連続で無失点とし、防御率は約1か月ぶりに9点台を切って8.53まで“改善”した。今季は15試合に投げて1勝1敗3ホールド、12回2/3で被打率.205、奪三振率10.66と見どころもある数字もある。しかし、長年の課題である制球力に関するスタッツは壊滅的な状況。与四球率は14.21、WHIP2.29と、1イニングに2人の走者を出している計算になる。

 実際、今季の15登板を振り返ると、四死球ゼロの試合はわずか3試合だけ。救援投手のため規定投球回には該当しないが、防御率も与四球率もともに3Aでワースト級に沈んでいる。マリナーズは今季リリーフ防御率がリーグ5位と健闘しているだけに、マイナーでも厳しい数字が並ぶ藤浪は果たして、2年ぶりの昇格を手にすることができるだろうか。

(Full-Count編集部)

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