菅野智之を監督代行も称賛「最高だった」 持ち味発揮の“5/10”に「やってくれた」

オリオールズ・菅野、6回5安打2失点で勝ち負けつかず
【MLB】オリオールズ 8ー4 ブルワーズ(日本時間22日・ミルウォーキー)
オリオールズの菅野智之投手が21日(日本時間22日)、敵地ミルウォーキーでのブルワーズ戦に先発登板し、6回5安打2失点、3奪三振、2四球と好投したが、今季5勝目はならなかった。それでも10試合目の登板で5度目のクオリティスタート(QS)と持ち味の安定感を発揮。チームの連敗脱出に大きく貢献した。
オリオールズは14日(同15日)のツインズ戦から泥沼の8連敗中だった。その間にブランドン・ハイド監督が解任されるなど苦しい戦いが続く中で託されたマウンドだった。トニー・マンソリーノ監督代行は試合前、「彼は我々にとっての(連敗)ストッパーになってくれている」。祈るような思いで送り出され、その期待に応えた。
序盤からスイーパーやスプリットなど変化球を丁寧に配して4回まで無失点。1点リードの5回1死二塁で投ゴロを処理した間に、二塁走者が判断良くホームインして同点に追いつかれた。
6回には4番のホスキンスに初球のカットボールを左中間ソロされてリードを奪われたが、8回に味方が3―2と逆転に成功。9回に追いつかれると、延長11回にラッチマンの3ランなどで突き放した。菅野が打線の援護が少ない中で試合をつくったことが、結果的にチームの連敗脱出につながった。
マンソリーノ監督代行は35歳右腕について「最高だった。彼は多くの球種を持っていて、その全てを投げたいところに投げることができる。我々にとっての(連敗)ストッパーになってくれていたが、今日もやってくれた」と手放しで称えた。
大リーグ1年目はここまで10試合に先発登板し、4勝3敗、防御率3.07とうまく滑り出した。最近3登板では19回2/3を投げてわずか2四球という安定感。先発陣のチーム防御率が30球団中29番目という中で、エースとしての存在感を高めている。
菅野は「まだ始まったばかりなので、3分の1くらいですかね。でも区切りのいいところで10試合と考えると、それなりにはやれていると思います。もうちょっと高いレベルを目指しながら、今できていることも忘れずにしっかりやっていきたいと思います」。現状に満足せず、向上心を高めていた。
(Full-Count編集部)