衝撃160キロに加え…球界No.1の宝刀「変態的」 ダントツ「11.3」、無双右腕が備える2つの武器

ロッテ戦に先発した西武・今井達也【写真提供:産経新聞社】
ロッテ戦に先発した西武・今井達也【写真提供:産経新聞社】

剛速球に加え…威力を発揮する“宝刀”

 西武の今井達也投手が24日、ZOZOマリンスタジアムで行われたロッテ戦に先発し、8回1失点で5勝目をマークした。初回に自己最速となる160キロも計測。データを見てみると唸る剛速球だけでなく、球界屈指の“宝刀”も驚異の威力を誇っている。

 昨年最多奪三振のタイトルを獲得した今井は、今季は開幕から圧倒的な投球を披露。8回1失点で防御率は“悪化”したものの、それでも両リーグダントツの0.65となっている。

“脱力投法”から繰り出される剛速球に加え、縦横に変化するスライダーも一級品。株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、スライダーの「Pitch Value」(失点増減の合計値)は規定投球回に到達した投手の中では両リーグ1位の11.3を記録。2位は村上頌樹投手(阪神)の3.9で、大きな差をつけている。

 スライダーについては2022年は4.5、2023年は3.4にとどまっていたが、昨季からは“激変”。両リーグトップの15.3を記録していた。

 直球の同指標も8.2と高く、アンドレ・ジャクソン投手(DeNA)と両リーグ1位。2021年までは毎年マイナス数値だったが、2022年から徐々に数字が上がり、昨年の3.5から大きく増やしている。

 24日の投球に、X(旧ツイッター)では「今井さんはこのストレートとスライダーの両方がウイニングボールなのがやべぇのよな」「今井達也のスライダー、特異だよなぁ」「変態的スライダー」「あのストレートで散々押されてから最高レベルのスライダーあるのチートだろ今井達也」と直球とスライダーのコンビネーションに注目する声が多くあがっていた。

 球界トップクラスの2球種を備える27歳は、今季どんな成績を記録するのか。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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