スマホで“完結”したド軍功労者との別れ お祭り男キケから消えた笑顔「変な感じ」

E・ヘルナンデス、テイラー&バーンズとの別れを嘆く
長きに渡り苦楽を共にした“戦友”の退団は、突然のようにやって来た。ドジャースは18日(日本時間19日)に在籍10年のクリス・テイラー外野手を、20日(同21日)に生え抜きのオースティン・バーンズ捕手をリリース。エンリケ・ヘルナンデス内野手は「きちんと挨拶できない」などと心の内を明かした。
地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」は22日(同23日)、「オースティン・バーンズ、クリス・テイラー抜きで進むことはドジャースのケミストリー(親和性)に影響を与えるだろう」として、ベテラン2人の存在の大きさを物語る記事を掲載。その中で、「キケ」ことE・ヘルナンデスやムーキー・ベッツ内野手、フレディ・フリーマン内野手らがインタビューに応じ、退団した2人についての思いを吐露している。
2023年のシーズン中にドジャースに復帰したE・ヘルナンデスは「一番つらいことは、きちんと別れの挨拶ができないことだね」と言及。「次にいつ会えるか分からない中で、ちゃんとした別れができないのはね。あの2人が去るのに、別れの言葉を言う瞬間もなく、テキストメッセージや電話で済ませなければならないのは、やっぱり変な感じだよ」と直接顔を合わせることなくチームを去っていく状況を嘆いた。
2人とは2015年からの6年間も同僚だっただけに「2人は俺の大切な友人だから、こういうのはつらいけど……」としつつ「でも、俺たちはきっと大丈夫だと思う」と前を向いた。
バーンズは好守と選球眼が売りで主に2番手捕手を務めてきたが、若手有望株のダルトン・ラッシング捕手が台頭。テイラーは4年6000万ドル(約85億円)の契約期間で結果を残せず、キム・ヘソン内野手の出場を増やす意味もあってチームを去った。チームの盛り上げ役だったバーンズと、寡黙ながらプロとしての模範を行動で示し続けたテイラー。ドジャースという名門を支えてきた2人のベテランが去った今、クラブハウスにどのような変化が出てくるのだろうか。
(Full-Count編集部)