大谷翔平、“タワマン13階弾”の衝撃「普通はできない」 監督も同僚も被弾右腕も脱帽

5月13HRは球団新記録、球団の月間最多HRへ残り3戦2発で到達
【MLB】ドジャース 9ー5 ガーディアンズ(日本時間28日・クリーブランド)
ドジャースの大谷翔平投手は27日(日本時間28日)、敵地のガーディアンズ戦で5年連続の20号2ランを放った。自身6度目の到達は松井秀喜を超えて日本人最多。左翼ポール付近の通路に飛び込む一発には試合後、両軍クラブハウスから驚きの声が上がった。
決して会心の当たりではなかった。飛距離362フィート(約110.3メートル)は今季最短で、角度39度と高く舞い上がったムーンショットだった。高さ132フィート(約40.2メートル)は、タワーマンションなら12、13階に相当する。マンシーは「ちょっと嫉妬しちゃうくらいだ。今日のなんて、少しミスショットした打球でもホームランになったからね。普通の人間にはできないようなことを彼はやってのける」と、あきれたような表情だった。
被弾した投手も驚きでしかなかった。スタンドへ入った瞬間に目を丸くして驚いていた。「多くの人が平凡なフライだと思ったと予想するよ。僕もそうだった。イニング終了だと思った」と驚愕。この日の対戦は見逃し三振、申告敬遠、左越え2ランだった。「見る分には楽しいけど、投げている時は楽しくないね」と苦笑いだった。
マンシーが「ミスショットした打球」と語った一撃。ロバーツ監督は「他の誰よりもミスできる余裕がある。おそらくジャッジと彼くらいだ」と目を丸くした。「勢いよく飛んだ打球ではなかったけど、スピンがうまくかかっていた。“ヘリウムボール”のようにどんどん飛んでいった」と名言も飛び出し、ストライク・ボールの見極めができていることがアーチ量産につながっていると分析した。
大谷の逆方向20号には記者席も騒然。「えぇぇぇ」と、どよめいた。5月の月間13本塁打は5月の球団新記録。球団の月間本塁打記録、月間15本塁打(1953年8月のデューク・スナイダー、1985年6月のペドロ・ゲレーロ)にもあと2本だ。5月は残り3試合。ストロング・フィニッシュを期待したい。