「大谷さんも嬉しそう!」 20号よりも…満面の笑みを浮かべた瞬間「雰囲気最高かよ」

試合前の時点で打率は規定167人中167位だった
【MLB】ドジャース 9ー5 ガーディアンズ(日本時間28日・クリーブランド)
待望の一発に笑顔になった。ドジャースのマイケル・コンフォート外野手は27日(日本時間28日)、敵地で行われたガーディアンズ戦に「7番・左翼」で出場。6回に今季3号ソロを放った。久々の柵越えに安堵の表情を浮かべた32歳。しかし、ベンチで見守ったドジャースナインも少年のように喜びを共有した。
4-3の1点リードの6回1死、フルカウントから右腕ガディスの内角直球を振り抜いた。右中間へ相手を突き放す貴重な一発。試合の流れを引き戻した貴重な本塁打に歓喜が起きたが、何よりもコンフォートの“境遇”を思えば喜ばずにはいられなかった。
昨オフにジャイアンツからFAとなり、1年1700万ドル(約24億5200万円)でドジャースに加入。メッツ時代の2019年に33本塁打、昨季も20発を放つなど、高い期待を受けていたものの、36打席連続ノーヒットなど大不振に陥った。試合前の時点で打率.612と得点圏打率.059はともに規定打席167人中で167位と、強豪ドジャースにあって蚊帳の外に置かれていた。
苦しむ同僚が久々の一発を放つと、ドジャースナインは満面の笑みでコンフォートを迎え入れた。エンリケ・ヘルナンデス内野手はジャンプしながら、頭からひまわり種シャワーを浴びせ、テオスカー・ヘルナンデス外野手も頭をくしゃくしゃに。大谷翔平投手は本塁打を見ると、ベンチで拍手。その後は自身の20号よりもくしゃっと笑顔を見せながらハイタッチした。
ナインの絆が伺える一幕にファンも感動したようだ。「大谷さんも嬉しそう!」「キケも皆も喜んで嬉しくなるー」「本当に良かった!」「これで復活だね」「ベンチの雰囲気最高かよ」「信じてたよ、期待してる!」などとコメントが殺到した。
試合後にインタビューに応じたコンフォートは「この1か月ちょっとは厳しい道のりだった。でも、彼らはずっと支えてくれた。私を盛り上げてくれたんだ。彼らのことが大好きだ。彼らの反応を見れてよかったよ」と、ナインに感謝を伝えた。ここから本来の実力を発揮できるか、改めて打席に注目が集まる。