早すぎるキケの野手登板に「何回を期待しているのか」 “捨て身”の作戦に敵地実況も唖然

大量リードを許す展開で6回途中から野手登板
【MLB】パドレス 11ー1 ドジャース(日本時間11日・サンディエゴ)
異例の起用に敵地実況も驚いている。ドジャースの“キケ”ことエンリケ・ヘルナンデス内野手が10日(日本時間11日)、敵地で行われたパドレス戦で、今季3度目の野手登板。大量ビハインドとはいえ、6回途中という早い段階で勝利を諦めたドジャースに対し、パドレス側の実況も驚いている。
9点リードされた6回2死一塁の場面で、トレードマークのヘッドギアを着用してヘルナンデスが登板。2回以降に投げたサウアーは111球を投げて9失点。とはいえ、野手が登板するには異例の早さと言える。
パドレス放送局「Padres Television Network」実況のドン・オーシロ氏は「ワオ、まだ6回ですよ」「野手がこんなに早く登板するのは見たことがないかもしれません」と驚きを隠せないような反応。「キケには何回を期待しているのでしょうか」と続けると、解説のマーク・グラント氏は「いい質問ですね」と応じた。オーシロ氏は「私にもあなたにも、(答えが)分からない質問ですね」と異例の展開であることを強調した。
その後、ヘルナンデスは7回と8回にも続投。自らの悪送球も絡んで今季初失点を喫すると、オーシロ氏は「投手があれをやるのは見ますが、野手がやるのを見るのは不思議ですね」と語った。ヘルナンデスは2回1/3で36球を投げ、3安打2四球、2失点、防御率2.08となった。
(Full-Count編集部)