イチロー氏が忘れぬ対戦「恥ずかしかった」 数cmの攻防…脳裏に刻まれた“名捕手の視線”

「パワプロ・プロスピ公式チャンネル」で松井秀喜氏と対談
マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏がYouTubeの「パワプロ・プロスピ公式チャンネル」に出演。松井秀喜氏との対談の中で、西武・西口文也監督との現役時代の対戦を振り返った。
12球団からゲーム「プロ野球スピリッツ」に登場する「松井秀喜セレクション」の12人を選出する企画で、松井氏が西武から西口文也氏を選出した。それを聞いたイチロー氏は「圧倒的な西武のレジェンド。追い込んでからの膝下へのスライダーが印象に残っています」と対戦を振り返った。
「追い込まれたら(膝下を狙って)投げられていました。ただそこは好きなコースだったんです」と明かすと、西口氏のスライダーがワンバウンドになるかならないかで結果が変わってきたという。「ワンバウンドしたら空振り。数センチで(結果が)変わっていました」と西武バッテリーとの攻防について話した。
「印象的だったのは捕手の伊東(勤)さん」と西武が誇る名捕手とのやり取りにも言及。「追い込まれてからストライクは絶対こない。空振りを狙ったワンバウンドになるスライダーを初めて見逃したとき、伊東さんと目が合ったんです。そのとき、伊東さんは何かを感じたのではないでしょうか」と忘れられない“目と目の会話”を明かした。
「西口さんから打ったイメージは全然ないんです。(スライダーで)崩されての空振りは恥ずかしかった」と通算182勝を誇る右腕をイチロー氏は苦手にしていただけに、初めて見逃したときの伊東氏の視線は脳裏に刻みついたようだ。