山本由伸の「バックを守るのは楽しい」　同僚マンシー絶賛…驚いた“魔球”の変化

5回56球を投げて1安打無失点6K

【MLB】ドジャース 8ー1 ロッキーズ（日本時間26日・デンバー）

　ドジャースの山本由伸投手は25日（日本時間26日）、敵地でのロッキーズ戦に先発。5回56球を投げて1安打無失点、1四球6奪三振の好投で今季7勝目を挙げた。雨天中断による早期降板となったが、エースとして見事な投球。バックで見守ったマックス・マンシー内野手は「普通はクアーズフィールドであまり使えない球種なんだけどね」と、山本の“魔球”に感銘を受けたようだ。

　山本は初回の3人を10球で退けると、2回は2三振を奪った。3回2死から初安打を許したものの、順調にアウトを重ね、5回までわずか56球でまとめた。その後、ドジャースの攻撃中に雨が降り、試合が中断。90分近く間が空いたことで降板となった。試合は3-1の7回、2死満塁からマンシーが12号満塁弾を放って勝負を決めた。山本は5月26日（同27日）の敵地ガーディアンズ戦以来、約1か月ぶりの白星となった。

　試合後に地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」のインタビューに登場したマンシーは山本について「スプリットがとてもよかった」と、切れ味鋭い“魔球”に驚いた模様。「普通はクアーズフィールドであまり使えない球種なんだけどね。でも彼の（スプリット）は動いていたから、それはいい兆候だね。制球もできていた。彼のバックを守るのは楽しい」と称賛の声を並べた。

　高所にあるロッキーズ本拠地では、空気によって変化球の曲がり幅に影響が出るとされる。そんな中、この日の山本は“不利”を感じさせぬ圧倒的なパフォーマンスを披露した。今季成績は16先発で7勝6敗、リーグ5位の防御率2.61、同9位タイの101奪三振となった。