衝撃160cm急落…山本由伸の「美しすぎる」“魔球” 米識者も脱帽「打てる気がしない」

「ベースボール・サバント」で60インチ変化したカーブ
【MLB】ドジャース 8ー1 ロッキーズ(日本時間26日・デンバー)
衝撃の落差に敵地も騒然とした。ドジャース・山本由伸投手が26日(日本時間27日)、敵地でのロッキーズ戦に先発。5回56球で1安打無失点、1四球6奪三振の好投で今季7勝目を挙げた。米識者は落下幅160センチの“超絶魔球”に目を見開いた。
山本は初回を10球で3人で退けると、2回も2三振を奪い3者凡退。3回には2死から初安打を許したが、後続を断ってゼロを並べた。4回を終えてわずか44球。5回は四球で走者を出すも、後続を併殺に仕留めて5回56球でまとめた。その後、ドジャースの攻撃中に豪雨が降って試合が中断。90分近く間が空いたことで降板となった。
高所に位置するクアーズフィールドは、変化球の曲がり幅が減少するとされ、投手にとって“地獄”とも称される環境だ。それでも、山本は一切の影響を感じさせぬ好投で今季7勝目を手にした。
「ピッチング・ニンジャ」の愛称で知られる投球分析家のロブ・フリードマン氏は試合中に何度も山本の変化球動画を投稿した。中でも「美しすぎる」と称したのが、この日最初の三振を奪った初回ベックの打席で投じたカーブだった。
真ん中付近から急激に変化し、ベックはあっけなく空振り。MLB公式サイトの「ベースボール・サバント」によると、落下幅は驚異の60インチ(約160センチ)を計測した。この日はカーブで3つの三振を奪い、米ファンも「素晴らしい」「えげつない」「打てる気がしない」などと脱帽のコメントを寄せた。“不利”な状況でも色褪せない本物の魔球。山本が真価を証明した。
(Full-Count編集部)