大谷翔平の“自己最速”を2度経験「嫌う理由でもある?」 敵主砲が驚いた「3球」

初回、大谷との対戦で併殺打「彼の見事な仕事」
【MLB】ロイヤルズ 9ー5 ドジャース(日本時間29日・カンザスシティ)
ドジャースの大谷翔平投手は28日(日本時間29日)、敵地で行われたロイヤルズ戦で復帰後3度目の先発マウンドに上がった。今季初めての複数回となる2回を投げて1奪三振無失点だった。初回、併殺打に打ち取られたビニ―・パスカンティーノ内野手は「どうやったら投げながら同時に打てるのか、俺にはわからないよ」と脱帽した様子で対戦を振り返った。
初回1死一、二塁で大谷との対戦となった。1ストライクからの2球目、100.2マイル(約161.2キロ)のフォーシームを見送り追い込まれると、最後は101.7マイル(約163.7キロ)のフォーシームの前にニゴロ併殺打に終わった。打ち取られた球は、大谷がMLB公式戦自己最速を更新した球となった。
3球続けてのフォーシームに「こっちはスイーパーを待ってたんだ。彼はスイーパーが好きだからね。でも、投げてこなかった(笑)」と振り返ると、「ストレートを3球続けてきたのには驚いたよ。まあ、結果は併殺に打ち取られたから、彼の見事な仕事ってわけさ。とにかく、彼は本当にすごいよ」と語った。
打者だけでなく、マウンドでも躍動する大谷に「彼がまたマウンドに立っているのは、野球界にとって粋なことだね。どうやったら投げながら同時に打てるのか、俺にはさっぱり分からないよ。とにかく、本当に感心させられるよ」と完全復活に向けて邁進する姿を歓迎。「野球場で彼がやることは何もかもがすごいんだ。今日、球速が100マイルの大台を超えてきたのも本当にすごい。バッターボックスで見せる姿もね。彼が球界最高の選手であるのには、ちゃんと理由があるんだよ」と称賛の言葉を並べた。
パスカンティーノと大谷は2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも対戦があり、その時も大谷が164キロで空振り三振に仕留めている。「彼が今までに投げた一番速いボールのトップ2が、俺相手だってこと知ってる? (そうなったワケが)なぜなのか本人に聞いてくれた?(笑)俺を嫌う理由でもあるのかな?」と奇妙な“縁”に苦笑いを浮かべ、取材中の報道陣を爆笑させた。大谷が秘めた才能を称えるしかなかったようだ。
(Full-Count編集部)