幕張に降臨した美女チア軍団「また日本に」 異例のコラボ…“韓国の女神”が感動した光景

「KOREAN NIGHT」に登場したロッテジャイアンツのチア【写真:PLM】
「KOREAN NIGHT」に登場したロッテジャイアンツのチア【写真:PLM】

韓国ロッテジャイアンツのチア5人がZOZOマリンに来場

 6月27日から29日の3日間、ZOZOマリンスタジアムで行われたロッテ-ソフトバンク戦は、韓国のグルメやカルチャーが球場全体を彩るスペシャルイベント「KOREAN NIGHT」として行われた。韓国プロ野球(KBO)「釜山ロッテジャイアンツ」の人気チアリーダー5人と球団マスコットのWin-G(ウィンジ)が特別ゲストとして来場。28、29日はロッテ公式チアパフォーマー「M☆Splash!!」や公式マスコットのマーくんたちと共に球場を大いに盛り上げた。

 ロッテジャイアンツのチアリーダーは、試合開始前から精力的に活動。球場外周ボールパークステージでの「M☆Splash~ダンスショーsupported by J:COM」に登場し、韓国プロ野球チアリーダー特有のエンターテイメント性あふれる息のあったダンスパフォーマンスを披露した。「M☆Splash!!」とのコラボパフォーマンスも行うなど、日韓のチアがそれぞれ異なる魅力を放ちながら共存する特別なステージとなり、客席からは大きな拍手が沸き起こった。

 試合中には、ロッテ球団歌「WE LOVE MARINES」に合わせて踊るなど、日本のファンとの一体感を深める工夫も見られた。SNS上では、パフォーマンス動画や写真、コメントが多数投稿され、その反響の大きさを物語っている。

 韓国では13人で活動をしているロッテジャイアンツのチアチーム。今回来場した、リーダーのモク・ナギョンさん、イ・ホジョンさん、バク・ダンビさん、キム・ナヒョンさん、キム・ガヒョンさんを、日本のプロ野球ファンへのメッセージと共に紹介する。

◯キム・ガヒョンさん
 2023年にチアリーダーデビューし、2025年からロッテジャイアンツのチアチームに加入。スポーツ観戦をした際、会場で目にしたチアリーダーのかっこよさに惹かれたことがチアリーダーになったきっかけだった。「今回初めて日本に来ました。皆さんに暖かく迎えていただいたことがうれしく、ZOZOマリンスタジアムでパフォーマンスできたことを光栄に思います。また日本に遊びにきます」。

リーダーのモク・ナギョンさん【写真:PLM】
リーダーのモク・ナギョンさん【写真:PLM】

ナギョンさんは18歳の高校在学中に球場でスカウトされチアデビュー

◯キム・ナヒョンさん
 2024年にチアリーダーデビューし、2025年よりロッテジャイアンツのチアチームに加入。幼い頃からロッテジャイアンツのファンで「好きなダンスで好きなチームを応援したい」と思い、チアリーダーを志した。「以前から日本の野球文化にとても興味がありました。実際に見てみて、ファンの皆さんの熱い応援がとってもすてきで印象的でした。ぜひまた日本の球場で踊りたいです」。

◯バク・ダンビさん
 2023年からロッテジャイアンツのチアリーダーとして活動。ダンスが大好きで、大学卒業後すぐに加入を決め活動を開始。「これからも長く活動していきたい!」と意気込みを口にする。「ZOZOマリンスタジアムでパフォーマンスができてとても光栄です。今後益々交流が深まればうれしいです」。

◯イ・ホジョンさん
 2021年にチアリーダーデビュー。2024年には台湾プロ野球(CPBL)富邦ガーディアンズのチアチーム「Fubon Angels」としても活動し、初の韓国人チアとして台湾で人気を博した。韓国では「釜山の女神」と呼ばれるほど熱い支持を得ていて、Instagramのフォロワー数は23.7万人を誇る。「ZOZOマリンスタジアムでファンの皆さんが応援する姿を見て、野球が好きで応援する気持ちは韓国でも日本でも変わらないすてきなものだなと感じました。今回、国は関係なく一緒に盛り上がれたことがとてもうれしかったですし、両国のプロ野球をより盛り上げていければいいなと思いました」。

◯モク・ナギョンさん
 高校生のとき野球観戦した球場でスカウトされたことがきっかけで、2016年にチアリーダーデビュー。当時18歳、高校在学中での活動は珍しく、年齢が明らかになると注目を集め話題を呼んだ。ロッテジャイアンツのチアチームには2024年に加入。現在リーダーとしてチームを牽引する。「もしまた呼んでいただけるのなら、次回はメンバー13人全員とマスコットのヌリ、応援団長のチョ・ジフンも一緒に来て盛り上げたいです」。

「M☆Splash!!」のYUKAさん「近くにいて元気をもらいました」

 千葉ロッテマリーンズ公式チアパフォーマー「M☆Splash!!」のYUKAさんは共演を「実際お会いするまではとても緊張していましたが、会った瞬間から皆さんテンションがとても高くフレンドリーで、一気に緊張が溶けたことを覚えています。本当に元気がよくて、明るい雰囲気のなかでリハーサルも本番も進めることができたので、近くにいて私も元気をもらいました。日本人同士だとどうしても最初はかしこまりがちですが、最初からテンション高く元気に挨拶することで距離感がすごく縮まるし、最初の印象でその後の楽しさが全然違うということを体験させてもらえた経験はとても大きく、とても印象的でした」と振り返った。

 KONOMIさんも「M☆Splash!!にはないダンススタイルと選曲が新鮮で、いつも明るく元気な皆さんがパフォーマンスになるとキリッと切り替えるメリハリがすてきでした。言葉は通じないけど、英語やボディランゲージでコミュニケーションをとれたのもうれしかったです。次韓国に行ったときは、絶対に野球観戦をしたいと思います!」と話した。

 韓国においてチアリーダーは、試合を盛り上げる主役のひとりであり、同時にアイドル、エンターテイナーとしての存在感も持つ職業。異国のチア文化は日本のプロ野球ファン、また日本のチアパフォーマーにも新鮮な驚きと感動を与え、今回の来場は単なるパフォーマンスに留まらない、日韓のプロ野球文化の相互理解と交流を深めるすばらしい機会となった。今後もこうした国際的なイベントが開催され、野球を通じてさらなる友好関係が築かれること、また日本のプロ野球チア界がさらなる発展を遂げることを期待している。

(「パ・リーグ インサイト」編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY